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闘技大会無制限部門後篇 その13

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

闘技大会無制限部門後篇 その13

これまでに用いた多くの術式、それらの残滓を組み合わせてできた魔術の拘束。

式神たちがその術中に嵌まる中、神子の式神だけがそれを力尽くで突破する。

翳された妖刀、昏く黒く輝くその一太刀によって──世界が裂けた。

「…………なんだ、アレ」

それはこの試合を観ていた、すべての観客たちが思ったことではなかろうか。

あまりの理不尽さに誰もが呆然とし、現実が直視できないでいる。

結論から言おう、試合は終わった。

九拿の斬撃は世界を、そして『理操の導き手』を切り裂いた──式神たちも全員退場、残っているのは彼女と『陰陽師』だけ。

「いやむしろ、なんで『陰陽師』は無事でいられたんだ?」

《直前に符を起動している様子が確認できました。次元干渉を引き起こすレベルの事象に備え、相応の術式を用いて自らをその場に縫い留めたのでしょう》

「縫い留めるって……まあ、たしかに満身創痍って感じではあるもんな」

身に纏っていた着物もボロボロ、一部肌が見えるレベルの損傷である。

……対処する余裕も無いほどに、彼女は疲れているようだ。

相手は魔導世界が誇る『八大星魔』、相応の力が必要だったのだろう。

いくら何でもやり過ぎだろう、と思わずにはいられないけども。

「ちなみにアレ、直撃だとどうなる?」

《……観測できる情報の範疇でお答えしますと、かなり難しいかと。アレは“虚無”同様に、存在しない場所を強引に創り上げておりました。いかに旦那様とはいえ、放り込まれれば存在の確立は困難を極めます》

「揉みくちゃにされる洗濯機の中の紙か? アレが無事なパターン、俺知らないな」

ルリに注意されて、可能な限り確認をしてから脱ぐことを心掛けるようになったが。

綺麗なまま、無事(?)な状態で紙が戻ることはまあ無いだろう。

これが『陰陽師』なりの、俺を討滅する方法なのだろうか。

ある意味、そっちの方がいいのかもしれないな……封印系の方がなお面倒だし。

「とりあえず、この試合の感想はこのくらいにしよう。決勝の相手は『陰陽師』になったわけだが……勝てると思うか?」

《──旦那様が望む限り、私どもは全力でそれをサポートするだけです》

「うむ、勝利を約束するとか言われても、確証が無いから怖いしそれでいい。前に殴り込みに行った時と違って、買収は無理だし九拿も居るし……もう出せる限り、じゃんじゃん手札を使っていこう」

当然、勝つためとはいえ核兵器を大盤振る舞いで……とはいかない。

それをやると、さすがに休人経由で現実世界にも影響が出そうだし。

こっちではっちゃけて、その影響が……という休人も居るのだ。

ギリギリ合法の範疇で、公式チートでも何でもやって勝利を勝ち取らねば。