闘技大会無制限部門終了 その04
闘技大会無制限部門終了 その04
特殊耐久サバイバル部門、改めて考察してみるとヤバさしか感じない。
持ち込める物は一つだけ、フィールドの詳細も制限時間も不明……不味いよな。
「まあ、良識的な範囲の制限時間に……なるかは微妙だな。加速させれば、いくらでも時間は増やせちゃうのがVRの凄いとこだし」
元より、EHOと現実とで時間の流れに差が存在しているわけだが。
その速度に限界は無く、あくまで恒常的な速度として問題が無いモノになっている。
俺は全然経験したことが無いが、一部の高難易度[クエスト]や特別なアイテムなどでそうした通常時よりも高倍速を体験することがあるらしい(byタクマ)。
「『SEBAS』、理論上速度ってどれくらいまで上げられるんだ?」
《……これはVR機器側の仕様も関わっておりますので、一律には申し上げられません。ですが、確実に1000倍は可能でしょう。検証情報が、過去にログとして残っておりましたので》
「それだけあれば、さぞ長い間やることもできるだろうな。まあ、現実側でいろいろと揉めそうだからそこまではやらないだろうが、一日二日ぐらいなら、困らないわけだ」
数字がデカ過ぎて実感は無いが、それだけ上げれば脳みそへの負担が少なくとも何かしらの弊害はあるはず。
創作物とかに当て嵌めるなら、異世界から戻ってきた主人公的な……元の時代に戻された場合、精神が達観してしまっている感じ。
「まあ、長期的にやることを想定しておかないといけないわけだ。情報が足りない以上、ある程度幅広く活躍できるアイテムが必要になるよな……収納系のアイテムを持っていくとか、ダメなんだろうか?」
《空でなければダメなようです。しかし、一纏めになったアイテムであれば問題ないとの記述がございます。たとえば矢を99本、混ざった液体、そして住居……物理的に纏まってさえいれば持ち込めるようです》
「抜け穴が多そうだな。あと、職業やスキルなんかも上手く使わないといけないみたいだし……俺には関係無いけど」
例に挙げられた混ざった液体、これはスキルや職業能力などで分離することができれば複数の液体を持ち込むことができる。
あとはスキルや魔法で展開する空間収納、たぶんだがこれは使えるはず。
というか、[インベントリ]は使用禁止なので物を保管する方法が重要な気もする。
「改めて、【救星者】のチートっぷりを実感できるな。アイテムの鮮度を保つ、それに簡易アイテムボックスもあるし……まあ、後者は住民の協力なしじゃ就けなかったけど」
前者は生産職だったので、全開放な俺は問題なく就いて解放も済ませてあった。
だが問題は後者──【空間魔法士】は、俺の適性では就くことのできないもの。
しかし、アイスプルの理によって住民の就職可能な職業に俺も就くことができるため、何とか解放できた……それもこれも、すべて【救星者】のお陰です。