闘技大会無制限部門終了 その06
闘技大会無制限部門終了 その06
現実
たった一つの持ち込めるアイテムとは別、その後獲得するアイテムを保管する目途を付けることができた……改めて、他の人の意見も交えて持ち込むアイテムを考えることに。
「──はい、無人島もとい特殊耐久サバイバル部門に持ち込むアイテムについて、家族で考えてみようと思います」
「やんややんや~!」
「「…………」」
子供たちの視線は冷たいが、瑠璃が乗ってくれているので良しっ!
一先ず[ログアウト]とした俺は、夕食の後に会議を開くことにした。
「まあ、全員参加するわけだし、ちょうどいいんじゃないか? 参加中に接触できるかどうかは分からないけど、協力できるならしたいだろう」
「……父さんって、生産職だった」
「アレだけ戦える生産職は、さすがに珍しいと思うけど」
「職業だけを見るなら、何でもできる超万能型だからな……能力値は貧弱通り越して即死レベルの虚弱っぷりだから。忘れられていると思うけど、父さん【勇者】にもなれるぞ」
この時の二人の顔ときたら、少しだけ目から液体が出たかもしれない。
……まあ、異世界召喚された【勇者】が呼ばれた瞬間に死ぬ雑魚なのは、嫌だよな。
「こ、こほんっ。ともあれ、特殊耐久サバイバル部門に持ち込めるアイテムは一つだけ、まあ裏技はいくつかあるんだが……みんなはやらないだろうからな」
「父さん、それって何?」
「体にくっ付けておく。『プログレス』もその理屈が当て嵌まるから、一つにカウントされなくて済む……物理的に入れないとダメだし、呑み込むのも意味無し。あんまり意味は無いんだけどな」
俺の場合、『星命の鼓動』及び星敵としてのアイテムが該当する。
心臓に融合しているため、分離したら普通は死ぬからな……そういう配慮がある。
まあ、今回のためだけにそんな手術染みたことをする方がおかしい。
だがそれができる、という認識だけはあった方がいいだろう。
「魔道具を移植して、使う……なんてことはできると思うから、気を付けておいた方がいいかもな。魔眼とか、それも有りだし」
「……アナタ」
「言っておくが、移植手術はしないぞ」
「うーん、残念!」
手術に補正が掛かる職業、なんてのも存在するんだよな……しかもグレーな感じの手術に特化したタイプとかもある。
自己発現ではなく、移植による魔眼の使用はかなりリスキーだ。
失敗すると失明するし、成功しても何度か使うだけで同じく失明するリスクがある。
まあ、瑠璃なら何だかんだ上手くいきそうな気しかしないけど。
だからと言って、危うい真似はさせたくないからな……目薬タイプとか、作ろうかな?
「って、また話が逸れたな。それじゃあ、改めて……えー、何を持っていくかもう決めている人はいますか?」
「「「…………」」」
「まあ、こうなっているからこそ、話そうと思っていたわけなんだよな。あっ、でも翔は少し事情が違うか……パーティーメンバーの子たちと、何か決めるんじゃないか?」
「あっ、うん。合流できるかは分からないけど、被るのもどうかと思うし。でも、どういう物がイイか教えて欲しいかも」
そんなこんなで、家族でアイテムをどうするか決めることに。
それぞれできることも違うからこそ、分かることもあるのだよ。