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特殊耐久サバイバル部門前篇 その02

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特殊耐久サバイバル部門前篇 その02

特殊耐久サバイバル部門が始まった。

何も無い平原に転移させられた俺は、すぐさまエクリと入れ替わり影の中へ。

同時に『SEBAS』との回線を繋いだ。

エクリは俺の持つあらゆる生産技術を詰め込んだ、集大成のような存在。

人造人間でありつつ機械人形でもあり、また付喪神的な要素も内包している。

そのうちの一つ、機械人形としての要素によって彼女と『SEBAS』はリンク可能。

彼女がその類まれなる感覚器官により得た情報を、直接送信してくれている。

「──“千変宝珠・擬精芯入”」

一方、俺も影の中で術式を準備して(もらい)、情報収集を始めていた。

今は『愚者の石』も無いため、一からの構築が必須だが……問題ない。

時間さえ掛ければ、(『SEBAS』が)完全マニュアルで術式を発動できるからな。

生み出された魔力の球体、それを本来ならば戦闘で使うのだが──今回の用途は別だ。

《擬似精霊、付与完了しました》

「よーし、それじゃあ行ってみよう」

『♪』

魔力に仮初の命を宿す、『八大星魔』が一人『覆魔殿』の権能を再現した術式だ。

正規の模倣は未だ完全では無いが、一部流用したのが術式“擬精芯入”である。

まあ、要するにただでさえ万能チート臭い“千変宝珠”をさらに拡張するためのモノ。

浮かび上がった魔力が影の中から、地上へ向かい──エクリと合流する。

「エクリ、それを使って『SEBAS』の情報収集を手伝ってほしい」

《仰せのままに》

俺の一部権限を保有するエクリなので、術式の制御を俺から奪うのも簡単だ。

術式行使のキャパシティも軽くなり、余裕が生まれた俺は再度術式を準備し始める。

《お手数をおかけしてしまい、申し訳ございません》

「俺がやるのは、あくまで枠を貸すことだけだからな……そうだ、こういう時こそいろいろと使い時が生まれるんだよなー」

思い返すのは、とある世界での経験。

普段使いはまったくしていなかったが、こういった状態であれば用途もいくつか思いつくことができる。

「じゃあ、それを試して──」

《創者様、感知されました》

「むっ、最初は友好的な対応をしよう。何かあれば、エクリにお任せするよ」

《畏まりました》

やることは一時中断、今はエクリが誰かと接触することを意識しよう。

……平原だから見つかったというのもあるだろうけど、気になることは多い。

だからこそ、このファーストコンタクトが重要になる。

最悪、サバイバルがただのバトルロイヤルになりかねんからな。