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特殊耐久サバイバル部門後篇 その03

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特殊耐久サバイバル部門後篇 その03

生産技術は休人たちによって、来訪前よりも遥かに進んでいる。

創作物の知識が、魔力という概念と上手く噛み合い割と成功しているからだ。

ちなみにだが、一番の要因は休人の知識そのものではない。

休人の来報、それに伴って拡大した活動範囲で得られた過去からの贈り物である。

「だからそう、こういう銃のような類いは扱いに困る職人が多いんですよね」

「それで。できるの? できないの?」

「可能ですよ。私、暗躍街や箱庭で銃についての知識も得ておりますので。ああ、職業でしたら【火器鍛冶】や【銃鍛冶】などのカンストもありますので、メンテナンスだけでなく手を加えることもできますが──」

「余計なことはしないで」

「分かりました。では、メンテナンスの内容について確認をしましょうか」

女性の参加者が持ってきた銃、それは遺跡からの発掘品とのこと。

ただし、ファンタジーでよくある魔力を撃つ物ではなく、火薬で弾丸を飛ばすタイプ。

魔力を撃つタイプと違って初心者でもある程度の能力値があれば使えるのだが、弾丸に金を使わないといけない。

ただ、銃自体の製造はともかく、弾丸の製造は量産体制ができるほどに整っている。

彼女も錬金術でそれを可能にしているようで、ここに来ても弾丸を保有していた。

「──といった形でして。ただ耐久度を回復させるだけでなく、現実の銃同様に分解して内部を綺麗にした方がよろしいと思います。ただ、その場合構造を見てしまうので、そちらはお任せしようかと」

「中は掃除しているはずだけど?」

「現実の知識がある方はともかく、全部を分解するのであれば道具か職業能力が必要となりますので……精度がほんの少し、落ちる程度ですかね。基本は簡易的に分解して、掃除するだけで問題無いでしょう」

「ふーん……」

生産職にはアイテムを視る能力が備わっていて、特定の種類のアイテムに特化した職業であれば、細かな部分を見て手を入れることができる。

彼女は戦闘職がメイン、錬金術も職業には就いていないようで。

不服そうなその表情は、完全分解を俺に委ねた場合を想定しているのだろう。

「──というわけで、こちらです」

「これは……工具?」

「メンテナンス用の、ですね。職業に就いていなくともスキルを持っていなくとも、それがあれば当人の技量次第で職人と同じことができますよ。銃を委ねたくはない、そんな貴女にオススメの品です」

「…………」

「ついでに、帰還後も同様の品が使えるようにレシピまで付けまして……おいくらほどにしますか?」

こんなやり取りが、何人かの参加者と行われていた。

俺も参加者たちも得をする、WinWinな交渉を心掛けているぞ。