特殊耐久サバイバル部門閉幕 その04
特殊耐久サバイバル部門閉幕 その04
イベントで得た強者の[ステータス]を複製した二つの指輪、その長期利用を求め起動したのは耐久値擬似修復の『プログレス』。
ソロ系のヤツは、何だかんだ器用貧乏というか多岐に渡る能力を目指すんだよな。
たとえ同じ名称の『プログレス』でも、そうした部分で変化が生まれるのが面白い。
「お次は……っと、[称号]も結構新しいのが増えているし、職業もちらほら条件を満たせたのが増えたな」
そりゃあ魔獣との接触から始まり、今回は様々な悪行に手を染めていた。
堕落しようにも【救星者】、どれだけ罪を重ねようとも大義名分の下に捻じ伏せる。
星敵なんて大層なものになっているのだ、細かいことを気にしてなんていられない。
……滅茶苦茶禁忌を犯しているので、場合によっては『騎士王』が出動するかも。
そんなわけで、[称号]はご存じの通り犯罪系統ばかり。
魔獣との交友や、犯罪者として有名だった一部の参加者との交流もアウトのようです。
「“職業系統樹”起動……ふむふむ、中級職やら未開放だった派生職や条件職なんかもいくつか使えるようになっているな」
職業は見習いである零次、下級の一次、上級の二次、そして最上位職である三次職に分類されている(正確に言えば、最上位職は超級と極級で別だけど)。
だが細かい分類するのであれば、先に挙げた三つの階級内で三種類職業が存在した。
見習い職と同じ名前の職業から、順当に成長した『正統職』。
これは初期に選べる基本職が主に該当し、比較的就きやすいのが特徴だ。
例としては──【戦士】から【大戦士】、【魔法士】から【高位魔法士】などか。
だいたい『大』とか『高位』とか、グレードが上がっているっぽいイメージだ。
二つ目が『派生職』、名前の通り主に正統職から派生した感じの職業が多い。
例を出すなら──【戦士】から【狂戦士】や【魔法士】から【火魔法士】などだ。
そして三つ目が『条件職』、他と比べて必ず条件があるため、就きづらいがやや強め。
無論、階級を上げた中級正統職に下級条件職では素のスペックでは劣るのだが。
それでも職業能力だけで言えば、割と同じくらい……なのかな?
充分に力を発揮すれば、という前提さえあるがそんな感じである。
例を出すと──【戦士】からの【武者】やら【魔法士】からの【召喚士】などか。
前者は和風武具での戦闘経験が要るし、後者は召喚の適性が必要だったりする。
「【整備士】から【異形整備士】が生まれたり、【技師】から【外道技師】が生まれたりと……ヤバめな感じだなんだよな。うん、主に最後の改造が原因な気がする」
当然、挙げた二つは条件職だった。
人体に本来不要なモノを組み込み、その調律などをするのが就職条件に含まれていたようだ……当たり前だが、禁忌なんだよなぁ。
「まあ、全部職業スキルの解放はするつもりだけどさ……普通の方の職業経験値、流用できればいいんだけど」
もしダメなら、またそれぞれ職業の経験値が稼げる行動をしなければならない。
……休人から参加者を募って、こちらもどうにかしないといけないのかな?