特殊耐久サバイバル部門閉幕 その08
特殊耐久サバイバル部門閉幕 その08
翔と舞が特殊耐久サバイバル部門にて、開始時はどうなっていたかを聞くことに。
特に驚いたのは、ショウの『プログレス』が主人公補正っぽい覚醒をしていた点。
ありえないわけでは無い、願望を由来とした『プログレス』にはその可能性がある。
それを叶えるために必要な想い、そしてリソースさえ足りていればだが。
さすがに無尽蔵とはいかないのだ。
取り捨て選択だったり代償が増えたり、そういった変化の果てに自分だけのオリジナル『プログレス』が完成するわけだな。
「さて、子供たちの話は聞いたし、そろそろこっちの方を──」
「先に私よ。アナタのことだもの、ただ最初の話を聞くだけでも面白そうだわ」
「そんなこと言ったって……いやまあ、たしかに開幕早々世紀末な集団がバイクを走らせてきたのには遭遇したけども」
「ほら、だから言ったじゃない。そういうわけで、最初は私から話をするわね」
自分で言っていて、今回は初期からインパクト強めだなぁと思ってはいたよ。
うん、まさか俺もサバイバルをする場所でヒャッハー集団を観るとは思わなんだ。
「こほんっ、私が初期地点は花畑だったわ。角の場所だったから後で攻めてくる魔獣も二体ずつだったし、そのうちの片方はアンデッドが発生する墓場だったから、あまり苦戦はしなかったわね」
『あー』
聖職者としてアンデッド特攻がある ルリ アズル 。
だがそれだけでなく、彼女は信仰により自らが神性を秘めた現人神でもあった。
彼女がその場に居るだけでアンデッドは弱体化必須、そこの魔獣も嘆いたことだろう。
そんなわけで、警戒するのはもう片方の魔獣である沼地の蛇だけとなっていたらしい。
「他の人、騎士団のみんなも比較的早く集まれたわ。翔と違って、特に決まった合図とかは無かったのだけれど……みんななぜか、分かるの一点張りだったもの」
『…………』
聖職者がよく言う、『神の思し召し』的なアレなのかもしれない。
事実、聖職者系統の職業には加護持ちの存在を感知するような能力が存在する。
加護持ちでも感知できるのだ、与える側の存在を掴むことなど造作も無いだろう。
ましてや命運の女神様、彼女が望むままに彼らもその恩寵に近づけたのかもしれない。
「それからいろいろあって、配置換えがあったり最終決戦があったり……その最終決戦の話が聞きたいのよね?」
「あ、ああ。こっちはこっちでショッ力ー風に人体改造をしてたり、バイオテクノロジーで魔獣を複製してたりでみんなの活躍は見れなかったんだ。最後は最後で、不参加だった御強い連中を相手取っていたし」
「……やっぱり父さんだったんだ。何か使命があるって、みんな居なかったから何をしているか話題になってたんだよ」
「私は何となくそんな気がしてたけど」
子供たちよ、そんな目で父を見ないでおくれ……かといって瑠璃さんや、映像はあるわよねと『SEBAS』(が観れるカメラ)の方を向かなくてもいいでしょうに。