ギフトカタログ 中篇
ギフトカタログ 中篇
祝福の方のギフトのカタログを読んでみると、そこには失名神話の神々から授けてもらえるもののリストが……『神託』や『神器』や『祝福(人/物)』などヤバいのばかり。
一つ目の神託は通常よりも聞き取りやすく指定の神様から言葉を賜れるし、二つ目の神器なんてオリジナルのモノから本当に神様が使っていた物を借りることもできるらしい。
「そして、祝福……これはこれで、危ないものなんだよな」
書いてある通り、人か物に対して指名した神から祝福が授かれるというもの。
ただし、こちらで把握していないと貰えないし、対象の適性も求められる。
たとえば、俺が創造神以外から祝福を授かろうとする場合、武技や魔技などの戦闘系の神から貰える祝福は加護固定だ。
加護、祝福、そして寵愛。
基本的にはこの三段階で祝福はその度合いが違うが、適性が無いものは強引に与えたとしても加護で終わってしまうらしい。
あと、コスパも悪いようで。
逆に生産関連であれば、他の者が授かるよりも低コストで寵愛まで授かることができるとのこと。
「人、というか生物だな。風兎が授かったみたいに、魔物だって森獣だってそもそも核を持たない動物だって授かれるんだし」
まあ、最後のに関しては失敗するリスクがあるらしいので、やらないとは思うけれど。
……虚弱な俺も同等のリスク持ちだが、俺の場合は死んでも復活できるからな。
「でも、問題はそっちじゃない──物への、それも土地への祝福だ」
物品、ではなく物なのはソレでだった。
品──つまりアイテムだけであれば、神により聖別された聖具……ぐらいの扱いで普段使いもできるだろう。
だが場所への祝福、これは一部の神話では何処にも 行 おこな っていないこともあるやり口。
定めた場所を聖域とし、その恩寵を強く感じさせて信仰を荒稼ぎできる。
神域と呼ばないのは、その意味合いがまったく異なるため。
風兎が恐れおののいた通り、それが意味するのは神々の住まう場所だからな。
場所への祝福、それは主に生産や癒しに関する神々が行うものだ。
作る物が段違いで良くなったり、その場に居るだけで体調がよくなったりする。
要は永続的なバフを展開してくれる。
しかもそれ自体は人族が施すバフとは別枠扱いなので、確実に通常よりもいい結果を出すことができるわけだ。
「アイスプルでそれが欲しい場所か……神・世界樹は対象にできないみたいだし、精霊樹には当然精霊神の加護がもう掛けられているようだな。それを少しずつ強化する、あとは偽装都市に掛けてもらうくらいか」
名物スポット扱いは失礼かもしれないが、祝福の方向性を調整してもらい、その神様に関連するスキルを習得しやすくする……なんて感じにしてもらえば有名になるかも。