ギフトカタログ 後篇
ギフトカタログ 後篇
神様からの授かりモノは、そもそもの話どういったものでもヤバくなる。
個人で祝福を受けるのも、土地で受けるのも度合いが違うだけでチートだし。
「で、この中から何か選んでみたいわけなんだが……うーん、難しいな。そういえば、運営謹製のアイテムはやっぱり無いんだな」
《そのようですね。運営は外部から理を持ち込んでいるわけですので、失名神話の神々では対応できないのでしょう》
「注文しても無理なわけだ……まあ、全然ポイントが足りないからアレなんだけど」
先ほどから挙げているものは、そのすべてが超高額となっている。
今の信仰ポイントが万単位だとして、必要なのが億レベルだと言えば分かるだろう。
「今注文できる、限度くらいのものは……これとかか。うん、『:DIY:強化拡張』。いやこれ、滅茶苦茶ヤバいな」
俺がEHOを始めた初期も初期、初めて起動した:DIY:スキル。
それは今のモノとは段違いの仕様で、万物創造と呼べるような代物だった。
だが俺自身、それを拒否して制限を設けてもらうことに。
代わりに鑑定スキルも貰えたので、当時は良かったのだが……今は少々思うところが。
「あの時は縛りを付けてもらったけど、そのままだったらどうなってただろうな……」
《──旦那様、その場合は使用回数などに大幅な制限が掛かっていたことでしょう》
「そう書いてはいなかったんだがな」
《:DIY:は創造神様の御業、現在の旦那様はともかく、初期の旦那様にはそれを抑え込むだけの器が足りておりませんでした。縛りにより最低限の許容を可能としましたが、完全な状態ではできなかったでしょう》
初期仕様で使った際、俺は某青いロボットの秘密な道具を願った。
それは今なおアイスプルに存在し、どうしてもという工程にのみ使用している。
……いちおう神像と手紙を介し、返すべきかという相談はすでにした。
返信はこうだった──『それはツクル君の力の産物だから、君のモノだよ』と。
《『万能手袋』の例を参考にするならば、アレ以上の創造を行っていた場合、それだけで旦那様は強制デスペナ状態となり、一定期間の[ログイン]不可が続いたでしょう》
「……マジで?」
《マジです。肉体の再構築にも影響が出る、それが神々の権能──それも一神話における最高位の神の力を受け継ぐ代償です。死んでも死なない身であろうと、復活までに必要な期間が長引きます》
「でも今は違うわけだ。特殊耐久サバイバル部門中、いろいろと考えてたんだよ。神様の権能に文句を言うわけじゃないが、人視点でいくつか仕様を変えられないか……よし、要望書を出してみようか」
シンプルに強化や拡張、といってもただそれだけだと高額だ。
なので縛りを設ける、これであれば少しお得になるらしい。
いろいろと、今ならばと思えることもあるからな。
俺の裁量でできる範囲ではあるが、少しだけ手を加えてみようか。