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違法侵入者 その22

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違法侵入者 その22

銃砲を放ち、デスロードを倒した。

彼もまた、『デッドタナトス』によって蘇生不可の状態で俺が回収することに。

「さて、周囲には……誰も居ませんね」

《『インビジブルクローク』のような例外もございますが、少なくとも機械や魔道具で捕捉可能な存在は居りません》

「侵入者の数は聞きましたが、何人かは倒せましたか?」

《いえ。やはり手練れなようで、縛りを設けている住民たちでは苦戦しております》

侵入者の数──それは十人。

舐められているのかと思うぐらい少数精鋭なのだが、それだけあちらも自信を持って来ているのだろう。

事実、 超越/災凶種 エンドコンテンツ である住民たちを相手に生き残ることができている。

それだけで休人の中でも、トップレベルの実力と言っていいだろう。

とはいえ、ただ放置しているというのもつまらない。

──そんなわけで、少しばかり盛り上げてみようと思う。

≪レディース&ジェントルメンズ! お知らせします! デスロード、及びユキツバキが討伐されました! 現在、[ログアウト]不可の状態で拘束されております!≫

都市の設備を利用した放送。

それによって伝えるのは、敗北者たちの末路──明らかな挑発行為、さすがに意味も無くすることではないよな。

≪信じるかどうかは皆様次第! 解放する方法はただ一つ──現状を打破し、転移門で待つこの私を倒すことのみ! 誰でも、何人でも大歓迎! 制限時間は三十分、それを過ぎれば…………お楽しみに!≫

ここで放送は打ち切り。

本当は住民たちに縛りを緩める旨でも伝えようと思ったが……うん、それだと突破できるかどうかすら微妙になるからな。

ちなみに、現状の縛りは──職業能力、及び本来の身体スペック限定、というもの。

つまりレベルを上げ、職業を育てただけの人型範疇種族を装っているわけだな。

能力値まで縛るとできないことが増えてしまうので、そちらは素のままである。

代わりに相手は特殊な力を使い放題だし、釣り合いは取れているな。

◆   □   ◆   □   ◆

待つこと二十九分、本当にピッタリだ。

常にモニタリングして状況は把握していたのだが、ある意味こちらを信用してくれていたのかもしれないな。

「──嗚呼、お待ちしておりました」

「……君が、ここのトップ?」

「代理ではありますが、いちおうは」

そうして集まったのは四人。

俺の所で二人が減り、残された八人の内もう半分が足止めされていた。

それでも辿り着いたのが、ここに居る面々である。

中でも俺に話しかけてくるのは、もっとも速く突破して他の面々の支援も行った者。

「そう……なら、まずは非礼を詫びます。私は『AAA』のトップ、名前は……仮のモノだが『カルマ』と名乗っています。今回は、そちらの都合を考えず、こちらへ攻め入ったこと、それは間違いなく罪……すみません」

若者の風貌をしたアバター、中性的な顔立ちの──『SEBAS』でも正確な性別を明らかにできない少々特殊性を秘めた何者か。

はっきり言ってしまうと、周りの者と比べると強さは感じられない。

最初に遭遇した住民も、交渉で上手く乗り越えたという頭脳プレイ。

それでもトップを名乗り、周りが誰一人として否定しない現状。

カリスマかそれとも別のナニカか、いづれにせよ一筋縄ではいかないな。