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梯子の試験 その07

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

梯子の試験 その07

雲の中を抜け、辿り着いた天上世界。

だが待ち受けていたのは小屋、そしてその中で試験官として座る天使だった。

「まずはご説明しておきましょう。ここはギリシア神話の領域、その端となります。ここでの入界審査を行わない場合、許可証を持たない者は問答無用で捕縛されますので、ご無理はなさらないように」

「質問、よろしいでしょうか」

「構いません。それと、いちいち伺いを立てる必要もございません」

「ありがとうございます、それでは。ここに来る前、雲を通る前までに多くの挑戦者を確認しました。ですが、それ以降は誰も見ておりません……これは、誰一人としてここに辿り着けていない、ということでしょうか?」

「──それは正しくもあり、間違っても居ます。ギリシアの神々の御力で、この場は無数に存在します。境目はちょうど雲海、以降は結びつきを持つ者たちだけを隔離し、ここに辿り着くようになっています」

ある意味、予想通りだったようで。

ゲーム的に言えばサーバーの変更、俺が扱う次元結界然り、そういった認識を弄るような技術は存在するのだ。

行ったのは神々、こちらもまた俺たちよりも多くの権限を持ち合わせた連中。

俺に:DIY:を授けてくれた創造神様や『生者』を授けてくれた死神様など。

力を失った失名神話の神々でソレなのだ、今なお力を持つ神々ならばそれ以上も可能。

……まあ、いろいろと思いつくことはあったが、今は置いておこう。

「他に質問は? そうですね……この砂時計が落ちるまでは、お答えしましょう」

「ありがとうございます。それでは──」

ここからは、とにかく質問を重ねる。

カンペを用意したかったのだが、目を通しているところをバレると面倒だったので、先に『SEBAS』と話して決めた内容だ。

砂時計は十分ほどで砂が落ち切り、その後は普通の入国審査のような流れに。

来た目的をメインに、できることや所属やらの確認をされる。

「──では最後の質問です。貴方は、神々の存在をどのようにお考えですか?」

そして、最後に聞かれたこの内容。

原人であればほぼ確実に信じているだろうし、休人であっても加護というシステム云々から実益の面では信じるだろう。

初期設定を神々が受け持ってくれるのは、レアケースだと後から知った。

なので全員が全員信じているわけではないだろう、それでも俺は──

「我々と同じ、生きとし生ける存在、です」

「……ありがとうございました。試験は以上です。退席していただいて結構ですよ。結果は後日、お知らせいたします」

「ありがとうございます、失礼しました」

一礼し、小屋から出る。

すると、先ほどまで無かった転移陣が設置されており、いかにもここから出てくださいと言わんばかりだ。

「……やはり、そうなりますかね」

《はい。ここは天上世界、そしてギリシア神話の領域です。しかし、本来存在しない場所に試験のために設けられた空間ですね》

「目印を刻んだところで、許し無しには潜り込むことはできない……ということですか」

いわゆるインスタントフィールド。

サーバー別なだけでなく、通常の方法では入れない特殊エリアだったわけだ。

まあ、天上世界に辿り着いた時点でやりたいことはある程度済ませられた。

仮に落第だったとしても……うん、また挑めばいいさ。