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遺失職 中篇

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

遺失職 中篇

俺が迷宮の中でひっそりと行っている、科学と魔力の掛け合わせや純科学の発展。

それらはいづれ禁忌の到達する、だがそれでも俺は行い続ける理由があった。

──【超科学者】という職業がある。

職業名で分かる通り、【科学者】系統から成る最上位職で、同時に科学技術を名前の通り一気に進められるような力を持つ。

そも、科学という概念をEHOの世界はすべて否定しているわけではない。

職業システムが存在し、その恩恵に人族があやかっていることからもそれは明らかだ。

名前だけで否定するなら、【盗賊】や【暗殺者】なんて誰も就かなくなる。

道具に罪を問うようなもの、【科学者】もまた就く者が居て広める者が居るのだ。

「問題はその発展度合い、あっちもあっちでいろいろと調べてくれているからな」

時間加速が進み過ぎたせいで遠い昔のように感じてしまうが、闘技大会において俺が相対した逸脱者たち。

その中の一人、『星宝級職人:忌創展概』と俺はある取引を行った。

そのため、連絡を取り合う間柄になったのだが……どうやら彼女、もう就いたらしい。

「お陰で就職条件も教えてもらえたし、試練の内容も分かったけど。さすがに就くわけにはいかないしな」

さも知っていた風に語ってはいたが、すべては彼女からの受け売り。

いちおう存在自体は“職業系統樹”で知っていたし、それを伝えたのも俺だ。

だからといって、科学技術を飛躍的に発展させて就職条件の一つ──『純科学産アイテムの製造数、及びその普及』をすぐさま終わらせるとは思ってもいなかった。

そのため、生産世界では現在科学ブームが到来しているそうで。

新たに科学技術による都市が生まれ、更なる発展が進められているんだとか。

「まあ、レシピの一部は取引で貰えることになっているし、職業システム的な合法はそれで分かるんだよな」

初期状態のレシピに限り、譲渡して貰えるよう【超科学者】の情報そのものを材料に条件付けをしておいたのだ。

まあ、普通ならレシピだけ貰ってもはっきり言って意味など無い。

それに見合う技術や設備、またスキルや職業能力などの資格が足りないからだ。

百歩譲って知り合いにそれを見せ、一からトライするのが精々だろうか……。

が、俺には頼もしい:DIY:様がいらっしゃるので、見るだけで充分。

一を聞いて十を知るではないが、【超科学者】で可能な技術はすべて再現可能となる。

創造神にして失名神話の主神様の御業なのだ、これぐらいできてしまうのだろう。

「とはいえ、純科学とは別方向の……魔力とのハイブリッドも捨てがたい。何でもやってみるのがチャレンジ精神ってものだしな」

先に述べた通り、科学と魔力はいろいろと相性が悪くて失敗する場合がある。

それでも上手く掛け合わせられれば、相乗効果を生むことが……あると信じていた。

現状では反発する際の反応を、強引にプラス方向へ持ち込むのが精いっぱい。

……ほら、『騎士王』に使った恒星能爆弾みたいに、自壊を活かしたりする感じだ。