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遺失職 後篇

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

遺失職 後篇

生産世界にて、『星宝級職人:忌創展概』が最上位職の一つ【超科学者】に就いた。

彼女との取引、それにより俺はいづれその職業で可能な科学技術を知ることになる。

「……そもそも、【科学者】って遺失職扱いだったんだよな。概念は有る、だが知られていないってのも不思議なもんだ」

休人たちの到来により、EHO世界に起きた大きな変化の一つ──それが遺失職関係。

遺失職とは読んで字の如く、今の世界では 誰も就かなくなっ うしなわれ てしまった職業。

理由は様々だが、その大半はそもそもどうやって就くかが分からないというもの。

逆に言えば、就き方さえ分かればその職に就きたくなるようなものもある。

彼らは自分たちの知識、そして死をも恐れぬ様々な活動により多くの職業を見つけた。

最上位職は人数制限があるので、特異な行動で一つぐらい……という考えなのだろう。

中でも【科学者】は比較的早い発見だ。

科学実験が可能な環境を整え、そこでいくつか実験を成功させれば就職条件が整ったことになり、就くことができる。

少し嫌らしい仕様として、ある程度意味がある実験じゃないとカウントされない。

偶然の産物ではなく、科学者なら必然的に事象を確立させろ……とでも言うのかね。

「そう、遺失職。その可能性もあるな」

《ギリシア神話でしょうか?》

「ただ神話がどうこうとか、他からの干渉とかじゃなくて……なんかよく分からないけど凄い力が手に入ったから、それを振り回してたらバレちゃった、みたいな感じ? ある意味ゼロじゃないんだよな」

すでに残骸の解析は終わっていて、アレが相当昔の代物だということは判明している。

それでも残っている、という時点で凄いらしいが……まあ、それは置いておこう。

さすがにまんま【超科学者】が、ということではないだろうが、他にも遺失職の中には今の世界ではそれこそ幻想のように思えるような事象を可能にするものも存在した。

もしも、例の残骸が神代のものならばその可能性は更に高まる。

なんせ神様と居るような時代だ、満たせる職業の条件も今とまったく異なるはず。

《残骸自体は高度な技術の産物、という点のみが明らかとなっています。具体的には、すべてが魔力を有していながら、魔力を用いない方法で作られたものです》

「……ん?」

《魔法で作られた、土系統の属性魔法で建てられた物とは異なる、しかし技術的には魔力の痕跡が残るような代物でした》

「建てる時に魔法で浮かせた、とかくっ付けた……とかじゃなくて?」

《それらも行ったかもしれません。ただ、それ以上に物質の上位変換などが確認されております。分かりやすく言うと、オリハルコンやアダマンタイトなど、それらを誰でも加工可能にしていたようです》

「…………そりゃあ凄い」

神の力すら宿せる鉱石だったり、尋常じゃない硬さの鉱石だったり。

魔法で手を出そうにも、簡単には加工できないような代物。

それを簡単に、権能も無しに誰でも加工できるなら生産職は咽び泣いていい。

俺とて、:DIY:の補助が無ければできないし……ますます気になってきたな。