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錬金チャレンジ その08

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

錬金チャレンジ その08

俺の生み出した人間(魂無し)、そして人造人間などは職業システムやレベルなどが存在する人型範疇存在と違い、身力を運用するための回路が存在しない。

その例外が元『錬金王』が生み出したユリル……その過程でいろいろやっているからこそ、大衆認識の禁忌だけでなく、星が定めた方の禁忌も犯しているわけだ。

「あとはこれを完成させればいい。『生者』が用意したこの器があれば、予定より早く終わりそうだな」

そう、元『錬金王』が告げる先では、拳ほどのサイズの球体が液体の中で浮いている。

これこそが、ただの肉でしかない空っぽな器を満たす最後のピース。

「よく、こんなものを思いつきましたね」

「ユリルを錬成する過程で、案の一つにはしていたものだ。とはいえ、当時は足りないモノが多く、多少の無茶をすればそれ以上の案もいくつか浮かんでいた。なので廃案としたが……こうして、行うことになるとはな」

本来、『超越者』などの逸脱した連中には特権のようなものが備わっている。

すなわち、星の利に成り得ることならば、ある程度の所業は見逃すという。

そりゃあ星の理を逸脱した権能を持っている集団なので、彼らにとって当然の行いでも傍から見れば異常……なんてことは、いくらでもあるからな。

そんな権利であっても、許されざることをしたのが他ならぬ元『錬金王』。

人造人間、それも自身の継承者足り得るスペックの存在を独りで生み出した行い。

それらは星にとって問題ありと判断され、禁忌に対する耐性のようなものを剥奪。

人造人間という分かりやすい禁忌は、その想念を受けた結果呪われてしまったわけだ。

「無茶、ですか……」

「魂の分野に触れることは、【死霊士】であろうともうかつにはできない。それを『錬金王』とはいえ錬金の観点から、ほぼ無から生み出し触れてしまえば……星も制裁を加えるしか無いのだろう」

「…………そう考えると、よくぞあの程度で済んだといったところでしょうか」

「そうなるのは分かっていたからな。対抗策はいくつも用意していた。何より、ユリルが居ればいつかは戻れると……まさか、眠っている間に世界がここまで大きく変化しているとは思わなかったがな」

曰く、星からの制裁はあくまで耐性の剥奪だけなので、大衆認識の禁忌を自力で何とかできればそれで対処できたらしい。

が、それをするとさらに面倒なことになりそうだったので、あえて受けたうえで完治可能なよう仕込みをしていたんだとか……ある種の見せしめ、なんだろうか?

時が経てば認識は風化し、エリクサーで治るほどになったらその時点で復活する。

彼女の目論見は成功し、こうして今もイキイキと禁忌を犯しているわけだし。

「さて、最後の一仕事といこうか。ユリル、お前が主導だ」

「は、はい!」

「私たちが全力でサポートしますので、落ち着いてやりましょう」

あくまで、『超越者:錬金王』がやりましたということで誤魔化すつもりの俺と彼女。

ユリルが最後、完成に至る終盤の工程をやればそうなるからな……。