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錬金チャレンジ その21

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

錬金チャレンジ その21

開発者の一人である俺、そして生産世界の最高戦力の一人『星宝級職人:忌創展概』が見届け人を行う人造人間の騒動。

肯定派はともかく、否定派の休人の中にはただ気に食わないからという理由の者も存在する……自分たちと違う、異なるアプローチだったからこそかもしれないな。

「君たちにはそれぞれ、自分たちの主張する通りの人造人間を用意してもらった。素材は最高品質の物を、それぞれに同じ分用意している。それらを見て、この場の者たちがどちらが優れているかを決める。そうだね?」

「見た目、基本性能、そして戦闘。これら三つでそれぞれ投票を行い、最終的に勝利数の多かった派閥の意見が通ります」

「錬成陣を受け入れる方は、このまま普及を目指していく。対する否定派は、それらの使用を禁止。代わりにお披露目する自分たちの人造人間を広めていくという話だったか。どちらにせよ、人造人間自体は肯定なんだね」

「……もともと、それを目指して発足したクランと聞いていますよ。しかし、私どもが開発した錬成陣とはまったく異なる仕様。だからこそ、このような場となったわけですね」

「彼らには僕も目を付けていたよ。何とも斬新で、僕たち原人には無い発想を持ち合わせていたからね」

それはつまり、平気で禁忌を犯す辺りが面白いとかそういうことでは?

彼女の権能はその禁忌を踏み倒せるので、できると分かれば実行に移していただろう。

──以降もこれからの催しについて説明をして、さっそく審査を始めることを伝えた。

まずは見た目の審査、お互いに用意した数体の人造人間を並べてアピールする。

「『忌創展概』さん、注目すべき点はどこでしょうか?」

「ふむ……いや、そもそもなぜ容姿にこだわる必要があったのかい?」

「詳細を語るととても長い時間が掛かりそうなので省きますが、要は休人たちにとって見た目も重要な要素だからです」

「そういうものかい……結果さえ出してくれるのであれば、何でもいいと思うんだがね」

さすが、精霊をアンデッドにする人だ。

禁忌に触れ続けているせいか、いろいろな価値観が常人とズレている……いや、だからこその『忌創展概』なのか。

「だがそうだね、見た目だけで言うのならどちらもかなり整ったものだと思うよ。これが作られた美だというのだから、どういった形であれ人造人間とは人を超えたモノを目指していると分かるね」

「こればかりは、人の欲が関わっていると言わざるを得ませんね……むしろ、この場合にあまり整っていない容姿で人造人間を用意する理由が無いだけかもしれませんが」

考えればいくらでも思いつくが、少なくとも今回の見た目対決には不要なことだ。

並べられた二列の人造人間たち、各々指定されたポーズや動きを観客に見せている。

どちらもそれは自然な動きで、人造人間とは思えないようなもの。

だが一つ、決定的な違いを示すなら──片側は、その目が完全に死んでいることだ。