ムー襲来イベント後篇 その08
ムー襲来イベント後篇 その08
暗躍街 中立域 情報屋
タクマと話し、ムー世界には『侵略者』が出現していることを確定させた。
今後、イベントにはコラボであろうと出てくるのではないかなぁと思ったものだ。
「すでに向こうに行っている休人たちで、どうにかできているのか?」
「既存の対『侵略者』用武装である程度はどうにかなっているらしい……が、ずっとは上手くいかないみたいなんだよな」
「……まあ、甘くはないか」
黒い靄を纏う寄生生命体。
その靄を引き剥がされると即座に死ぬようなか弱さと、逆に言えばそうならない限り他者の命を奪い靄を生み出し続ける危険生物。
だが休人たちは『侵略者』の出身地で何度も彼らと戦うことで、彼らに対抗するための力を手にしていた──のだが、それでも突破できないイベントのようだ。
「最初の内はその武器とかで対抗できる個体ばっかりだったらしいが、稀にそうじゃない個体が出てきたらしい。で、その個体を調べてみたら……『侵略者』の核とは違う、黒いナニカから力を得ていたらしい」
「…………どう考えても」
「そう、最近話題の太陽の石。現状ドロップは確認されていない、だから詳細は不明。だが日の下だろうと少し影がある場所だろうと関係なく、そういう個体は靄を拡散しまくって通常個体を強化していたんだとか」
「ああうん、完全にそのパターンか」
ムー世界の理によって作られた、半永久機関に成り得る太陽の核石と宝珠。
日の光を浴びることで生成されるそのエネルギーは、無から有を生み出し続ける。
限定的、日の光を浴びる必要があるという点は人族にとってデメリットにはならない。
日干し、日光浴、太陽光発電などなど……過去の人々はその恩恵を利用し続けた。
「まあ、初期にはムー世界の人々の自分たちの力で対抗しようとしたはずだ。そりゃあ、自分たちの武器の要になっている太陽の石も付けた状態で…………そうして負けて、何個か奪われたんだろうな」
「結果的に相手をフォローしていることになるんだよな」
「相手がネクロマンサーみたいな奴でも、死人が出たらそれを悪用されるわけだし、その辺は仕方ないんだろうな……ただ、奪われたらその耐性も付くだろうから、マジでヤバい状況だとは思うが」
「だからこそ、自分たちとは異なる力を使う連中を。外部の世界の奴らを使おうとしたわけだ……やり方は無茶苦茶だが」
もちろん、【太陽帝】や【太陽皇】が出張り無双する分には何とかなるだろう。
しかし、後者はともかく前者はおそらくない……詰んだら世界も終わりだからな。