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ムー襲来イベント後篇 その09

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

ムー襲来イベント後篇 その09

アイスプル

タクマから得た情報、中でも重要だったのは『 侵略者 バシビウス 』の特異的な進化。

ムー世界の要、太陽の恩恵である陽石を取り込み悪用しているらしい。

「──よし、準備は万端……ではないけど、そろそろ行くとしますか」

アイスプルからムー世界へ。

それなりにあちらで使えそうなアイテムを取り揃えてはいるものの、世の中に100%が無い以上、不安を拭い切れない。

だがイベントもずっとやっているわけではないし、だんだんと渡航者数も増えている。

俺もそろそろあちら側へ向かい、現地でいろいろと手に入れておきたい。

《拠点は確保できましたが、あくまでも仮のもの。合法のものではございませんので、一定期間ごとに移動を行います》

「うーん、機械箱庭の頃を思い出すな……あの頃は犯罪者だったけど。今回の場合、どういう扱いなんだ?」

《初期に渡航した者たちの活躍により、一時的とはいえ居住権を得ました。ただし、それらは街の外……開かれた土地を自由にせよ、という【太陽皇】の一人による指示です》

「あくまで皇族の独断なのか、それとも全体の総意なのか……いづれにせよ、戦力として認識はされているけど、警戒も同じくらいされているって感じだな」

死んでも蘇り、対策を講じて目的を遂行する──死地であろうと嬉々として向かうその姿は、頼もしく見えるのか恐ろしく見えるのか……いづれにせよ、その力は証明された。

どうやら、先んじて行われた大規模な陽素兵器によって開拓(焦土)された場所を与えて、そこを防衛しつつ『侵略者』を倒すことが最近の休人たちのイベント内容らしい。

使われている感が凄いが、まあ支援系の職業の者であれば街に行って復興のお手伝いなどもしているらしいので、徹底したレベルの監視では無いだろう。

「うん、首輪を着けたところで勝手に外すからな休人は。自主的に、自分たちの意思で外さない……そんな魅力的なモノを差し出さないとダメなんだよな」

だからこそ、初期ではなく俺はある程度場が整ったタイミングで向かうことを決めた。

休人たちの扱いが決まれば、それを利用しようと穴を突こうとする者が現れる。

彼らに利用される、あるいはされないよう動くことを意識するためだ。

前のイベントからも分かる通り、俺は別に正義側の立ち位置に居たいわけじゃない。

目的を果たす──家族がより楽しみ、俺も同じくらい楽しめる場を整えられるのであれば、周囲に悪影響が及ばない範疇でやりたい放題したっていいと思っている。

平和裏な交流を望むお姫様、それと相反するように強硬策に打って出た他の皇族。

他にも悪だくみする連中だったり、それらすべてを野放しにする【太陽帝】だったり。

ただ一発のイベントの開催地で終わるわけが無いムー世界で、俺が成すべきこと。

それを再確認するため、俺は門を潜り新たなる世界へ一歩踏み出すのだった。