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ムー襲来イベント後篇 その11

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

ムー襲来イベント後篇 その11

日差しはお肌の天敵というが、ムー世界のソレは毎秒レベルで俺を殺しに来ている。

沈まぬ太陽が君臨するこの世界で、休人たちは日焼け止め作りを強いられていた。

「とりあえず、自分の分は確保できたが……これを量産すればがっぽりなんだよな。まあ作るには作ったけど、レシピをばら撒くぐらいで充分か──これがあるし」

隠れ拠点に入り、まず始めたのは俺用の日除けアイテム。

通常の日焼け止めで対応できないほど、残念ながら俺の脆弱さは酷い。

普段の結界が正常に機能しない以上、代用の品は絶対に必要となる。

……死んでも即座に復帰可能だが、死に続ける状態がイイかはまた別だからな。

そんなしょうもない考えとは裏腹に、出来上がった品の方はガチでやってみた。

苛烈な日差しに対抗するため、宇宙用の技術まで注ぎ込んだ──日傘である。

「『陽除け空傘』、手に持たずとも宙に浮いて日光を防いでくれる便利なアイテム。本気でやったら、ここまで仕上がるとはな……」

《それもすべて、旦那様の御力です》

「アストロシリーズの機構も組み込めた分、空に浮かせたりもできるんだよな。まあ、試してみたくはあるが……外に行った時点で、見つかるんだろう?」

《ですが、拠点の移動を行う頃合いとなっています。長期的に居ると【太陽帝】以外にも把握されてしまうでしょうし、そうなる前に変えておきましょう》

アイスプルにおいて、【救星者】である俺には外敵の侵入を捉える能力が存在した。

ならば同じ特級職と思われる【太陽帝】もまた、そうなのではと俺たちは考えている。

下位互換である【太陽皇】が、同じくらいのスペックとはさすがに思えない。

休人全員を捕捉できているかはともかく、隠れ潜んでいる俺も見つかる可能性がある。

「じゃあ、外で実証しよう。いきなりぶっつけ本番ってのもどうかと思うけど、まあ失敗しても[ログ]が渋滞状態になるだけだし、別にいいだろう」

《畏まりました》

「それじゃあドアノブを使って、外に行きますか」

入って来た時と同様に、ドアノブを何も無い場所に突き出して捻った。

前回入り口とした路地に繋がり、再び差し込むようになった日差し。

「……うーん、死んでないな」

《[ログ]も確認しましたが、ダメージなどは見つかりませんでした。問題なく、機能しているかと》

「俺の動きに合わせて勝手に開いてくれるうえ、幅を調整することもできるからな……ここまでやらなくても良かったかな?」

興が乗ってノリノリでやった結果、とんでもアイテムになってしまったわけだ。

使われている技術が技術なので売れはしないが、手が空くので誰でも欲しいだろう。

まあ、普通に使うなら問題無いが、今の俺のように使うのであれば、装飾具の枠を一つ使わないといけないが……逆に言えば、それだけでいいからな。