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ムー襲来イベント後篇 その12

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

ムー襲来イベント後篇 その12

とりあえず、無限に死ぬことを防ぐべく日差し除けの傘を作った。

……ちょっと宙に浮いていたり、遮光し過ぎて光を吸収したりとかしているけどな。

「まあ、見た目の方だけは問題だったか。透明にしても意味無いし、これは目立つ」

俺の命を守るため、『光喰らいの禍玉』を組み込んだ日傘。

吸収率100%を誇るとんでもない代物なのだが、それゆえに目立つのだ。

光を一切合切吸い込む影響で、傘自体も素材同様に純黒の外見となっている。

そしてそれは、光学迷彩などもすべて無効化してしまうので……隠せない。

魔力を介した術式だったり、透明になる薬なんかも使えはする。

だがどれも光学迷彩に比べて、維持コストが掛かるからな。

「とりあえず、傘にも“ 孤絶ノ衣 ウツロナルマトイ ”を施せばどうにかなるか? ダメなら最悪、傘を使わずに死に続けながら移動すればいいし」

《試してみましょう──術式範囲を変更、再起動します》

普段は俺を隠すだけで完結している術式、その範囲を傘にまで伸ばす。

装飾具枠として装備している関係で、俺と傘は魔力的に結びついている。

傘自体に術式を施さずとも、俺から延長する物にまで効果を延ばせばいいのでコスト的にはそこまで掛からない。

ただそれして、術式を弄るのも簡単では無いんだよな……。

職業やスキルの補助があればやりやすいものの、それら無しでもできるけれど難しい。

つまり、それを淡々とこなせる『SEBAS』は凄いということ。

傘は魔力によって包まれ姿を消し、傍から見て俺の居る場所には何も存在しない。

「よし、問題無いな?」

《ドローンカメラにも何も映りません。傘は効果を発揮していますか?》

「……うん、大丈夫だ。[ログ]の方にも何も出ていない」

これでようやく動くことができる。

目的は……そうだ、拠点の場所を変えようとしていたんだった。

「それで、俺はどこに行けばいいんだ?」

《場所自体はどこでも問題ありませんが、周囲の者が行う能力の行使にあまり引っ掛からない場所が好ましいです──目ぼしい個所をいくつかマークしてあります、そちらからお選びいただけると》

「[マップ]……この中から選べばいいわけだ。了解、散策しながら決めるとしよう」

拠点を作る『プログレス:マイルーム』は内部の安全を確保してくれるが、その空間自体を外側から絶対に見つけられない……という仕様ではない。

なので、そうして見つからない場所を選んで拠点を築くのがベスト。

不可視な俺に気づく者もそうそう居ないだろうし、観光気分で行こうか。