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巧天の試練 その05

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

巧天の試練 その05

動力源となる装置が出来上がった。

量子的テレポートなどの科学的アプローチも混ぜ──『規格外エテーテルドライバー』は完成する。

だが、それで終わりでは無い。

動力源は使う物が無ければ意味が無い、ということで今度はそれを必要とする特別な武器を造ることに。

「まあ、今回は宝珠を混ぜ込む作業が要らないから楽でいいな……この辺は、:DIY:だとできなかった部分だな」

そう、前回と違い大部分の工程を『マギタリアファブリク』に任せることができる。

俺は機械を操作し、影響を及ぼすために触れているだけで作業が進んでいく。

正確にはいろいろやっているのだが、そこは『SEBAS』にお任せ。

様々な機械が稼働し、後に出力される複雑な回路を構築してくれていた。

出来上がるアイテムには、内包するリソースというものが存在する。

効果量や装備性能などの質は、その量により決まるというのがシステムの決まりだ。

万能チートたる:DIY:は、振るうことができる生産時限定のチートスペックによって、それを生産という分野で可能な最大値にて生み出すことができる。

それに対し、『巧天』と【生産勇者】には同じことはできない。

だが異なる方法で、最終的に発揮できる出力については同等に高めることができる。

「『巧天』は自分で作ったアイテムなら、後出しで強化できる。ポーションだって回復量が増えるし、武器だって基礎スペックと特殊効果を強化して出力を強化できる」

ただし、自分で製作しなければ効果を発揮しない前提なので、金に物を言わせ集めたアイテムを使い潰すことはできず、それ以上に時間を費やさなければならないんだよな。

「そして【生産勇者】の場合、【勇者】共通の“○迅術”の効果で、アイテム完成時の内包リソースを増やすことができる。本当なら『剣』とか『盾』とかのはずなのに、同じ読みで『倹』とか『経』なんだよな……」

とにかく、そんなわけで:DIY:を使わない今はそれらの効果で装備を強化できる。

先ほどの『規格外エテーテルドライバー』も、それゆえの『規格外』なのだ。

「解析はしていたし、構成もだいぶ前から考え自体は何度も試していた……ただ、それを実現可能な動力を思いつかなかった。偽物も短期間、かつオミットされての登場だったわけだしな」

本物を知り、その理不尽過ぎるスペックに驚いた。

偽物を見て、制限付きであっても技術による理不尽の再現に目を奪われた。

それらを理想とし、挑み……己の限界を何度も痛感している。

だからこそ、いつかはと高望み……そして今に至るわけだ。

《旦那様、出力準備完了です》

「……まあ、現実は全部『SEBAS』に任せている残念なアレだけど。うん、そういう落ち込みは普段からやっているしどうでもいいから──ポチっとな!!」

ボタンを押すだけの簡単なお仕事、世の中の仕事がこれぐらい楽ならなぁ。

なんてしょうもないことを考えていても、プログラムは実行され出力が始まる。

机上の空論は現実に、賄えないはずの莫大なエネルギーは今この場に。

──星の生み出した一振りの剣、人はそれに挑み……一つの解に至った。