RSプログラム 後篇
RSプログラム 後篇
いろいろと仕込みの多い、RSプログラムの導入について風兎に説明中。
同時に売り出す予定のサイバー風の武器との組み合わせ、その辺も狙っているのだ。
『RSプログラム、といったな。理論上どこまで強くなれるのだ?』
「簒奪は固有種のリソースを一部使っているからほぼ無制限、ついでに魔石強化の制限限界も外す仕様になっている。だから、強いヤツはとことん強くなる設計になっている」
『……おい』
「まあ、そりゃあ 固有種 ユニーク の中でも 超越種 スペリオル とか 災凶種 ディザスター の方が手に入る量も桁違いだしな。懸念は分かるんだが……それでも、本来の権能に比べれば到底及ばないさ」
何より、アイスプル内の理自体は何も変わらないので。
遺製 レリック 化処理が行われないこの星なら、最悪討たれても蘇生可能である。
「まあ、普通の固有種を十体ぐらい討てばようやく下位の権能持ちと並ぶぐらいか? それこそ『騎士王』レベルを目指すなら、超越種や災凶種の討伐が必須になるか……」
『……いや、それでも彼の王に誰でも届くというのは凄まじいぞ』
「さっき風兎が言った通り、そもそもの遭遇率が問題になるからな。協力者でも居ない限り、ほぼ不可能だろう。あと、理論上の話だからな。限界点みたいなものを超えるには、確実に超越種とか災凶種が必須だし」
『……貴様、それも計画の内か』
「それは無い、なんか疑われているけど本当にソレは無い。俺自身が使うことも無いし、誰かの使用に手を貸すことも無い。これだけはうちの家族に誓ってもいいぞ」
人造固有種もRSプログラムの対象となるのだが、現状誰かに譲渡するつもりは無い。
そして、もう一つの禁忌……固有種の再生個体、こちらはRSプログラムの対象外だ。
アレらは遺製化処理が済んでいるため、倒してもRSプログラムで取り込めない。
……詳細は今は語らないが、まあ復活&簒奪の繰り返しはできないわけだな。
「とにかくアイスプルに居る間、あるいは外でも『闘技領域』を展開している中なら、これまで通りになるはずだ。だから、風兎も心配し過ぎないでくれ」
『心配するな、とは言わんのだな』
「その辺は任せているしな。そうだ、どうせなら共通規格のLシリーズについての相談にも乗ってくれないか? 意見をいろいろと欲しいんだが」
規格外シリーズの能力やデザインは、ある程度構想が出来ているので問題ない。
だが、共通規格のものは大して考えていなかったからな……風兎にも考えてもらおう。
『なぜそのようなことを……』
「…………地球のアニメには、歌って踊れて戦える女の子が、メカっぽい武器を使っているものもあるんだぞ」
『──まあ、たまには貴様の趣味に付き合ってやろう。差し当たって、その映像を用意してもらおう。やはり資料は有った方が話も進みやすいからな』
「お、おう……『SEBAS』、頼む」
《畏まりました》
こうして、風兎と共に様々なメカっぽい武器の構想を練っていった。
……そして数日後、俺はある集団を招集することに。