RSプロジェクト開始 その03
RSプロジェクト開始 その03
デモ映像を見せ、レベル0扱いの人形でも怪獣みたいな魔物と戦えるようになる、そう共通規格版の機体について話した。
気になる点として、一部の職業能力とスキル以外が使えなくなることを説明。
それはなぜか、と問うた『理操の導き手』に対して──仕様かも、と俺は答えた。
「なるほどね……うん、そういった考え方もたしかにある。【乗員】、とりわけ【機士】にはこれまで機械仕掛けの乗り物に対する適性のようなものが確認されていた」
「まあ、特別な攻撃ができるようになるわけでも、ましてや戦闘系の最上位職レベルになるわけでもない。あくまで、乗りこなすまでの時間を短縮できる……それだけに過ぎないのが俺の結論だ」
まあ、最上位職レベルの補正なら話も別だろうが、うちで検証できたのは下級職まで。
アリアは最上位職の【神風兵】だが、彼女は[アライバー]から出られないからな。
せめて中級職まで調べたかったのだが、誰も条件を満たせていなかったからな……。
まさか、スキルの所持を条件に出されてしまうとは……無念。
閑話休題 ふくざつなりゆう
質疑応答もいったん止まったので、再び説明を行っていく。
スペックや武装など、性能面に関する話などもして……今後について話す。
「これらは大々的に、各星々で定めたギルドで販売していく予定だ。販売条件などもそっちに任せる形で、俺は関与しない。原人の場合はそういうことになるだろう」
「では、貴公ら休人は違うのか?」
「RSプログラム導入者には安く売って、いろいろと試したいからな。条件の方をこっちから出して、乗れる下地は作っておきたい」
どんな優れた物も、そもそも使ってもらえなければ意味がない。
とはいえ、使い方次第でいくらでも悪いことが思いつく代物なので注意は必要。
その辺のことはお偉いさんに任せ、今後の発展もどうせなら委ねたいぐらいだ。
とはいえ、問題は盛りだくさんだ……たとえば、『理操の導き手』の意見。
「……こちらは少し厳しいだろうね。仕様上の問題で、魔技のいっさいが使えないのであればね。何か解決策は無いのかな?」
「こればかりは……ああでも、エネルギーの供給に用いている部分、ここを自分たちで用意できれば何とかなると思うぞ。少々独自の仕様だからやりづらくはあるが、決して再現できないわけではないからな」
「ありがとう、参考にさせてもらうよ……となると、やはり『最高傑作』君の協力を仰ぐのがキーかな? 追々検討していこう……」
なお、この場に武闘世界の関係者は誰も来ていない。
連絡自体は『騎士王』に取ってもらったのだが、普通に断られてしまった。
少なくとも、今はその価値を見出してもらえないのだろう。
ならばそれを示すのみ……ふっふっふ、ここから一気にやっていこうか。