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新機プロジェクト その17

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

新機プロジェクト その17

イベント世界 崖

人造大陸は増えていくエネルギーを用い、障壁の展開や移動を行っていく。

転移門でイベント世界に来ている機人族たちを招くまでの間、時間を稼ぐためだ。

──だからこそ、俺は一度この場から離れることを選ぶ。

今、あの場には休人しかいない……壊しても困らない者たちが居るのだ。

「──『剣矢』さん、それに皆さんも」

「来ましたね……それでは事情のほど、お聞かせ願えますね?」

「ええ、そのために来ましたので……少なくともこの間は、射ることもなく待っていただけるでしょうから」

この場に居るのは、イベント世界へ派遣された各世界の権能持ち連中。

強い影響力を今後示しかねない人造大陸、それを遠目に監視していたわけだ。

俺がこうして接触することなく、予定通りに残骸を繋げて戦力を高め続けていった暁には──危険分子と判断され、その存在は海の底へと沈んでいったことだろう。

といった展開にならないよう、ある程度事情を知る俺がここに来たわけだ。

彼らに話すのは休人たちの考え、そして彼らと擦り合わせた今後の展開。

「──彼らはあの地に、各世界から機人族たちを招こうとしています。技術の交流地点、あそこはそんな場所になります」

「……それが何を意味するのか、分かっていて言っているのかい?」

「今の時代、情報の秘匿は絶対ではございません。休人、我々に統率された意思は無く、目的のためであれば自らの死すら厭うことなくそれを為そうとするでしょう。なので、完全に防ぐことはできません」

「たしかにね。すでにそういった機会は何度もある……わざわざ隠すのではなく、広めることを優先するべきだと」

「何もかも、とは言いませんがね。お互いが秀でていると思っている部分を組み合わせ、新たな発展を導き出す。そういった考えは、機人族の方々と相性が良かったのかもしれませんね」

とはいえ、そんなことは俺が言わずとも分かっていることだろう。

イベント世界で俺が会ってきた皆様方、彼らもまた休人との交流を行ってきている。

「──機人族たちがそれぞれの世界に一定数居る理由、それが分かるかな?」

「異なる環境下での成長を遂げるため、だと聞いています」

「一ヵ所に集えば演算性能が高まり、そうでなくともそうした目的を果たせる。世界という壁で隔て、抑えていた彼らの通信を君たちは解き放った──それが何を意味するのか」

「…………『機械皇』」

点と点が繋がり線となった──わけではなく、俺の中では エラー表示しか出ない チンプンカンプン 。

だが、俺には『SEBAS』が居る……答えはとっくに導き出されていた。

「話が早いよ。なぜ『皇』を冠するのか、そしてすでにその名を冠した存在がなぜ居るのか……それを知ってなお、君はあの場所を完成させようとするのかな?」

……正直、名前の響き的にカッコいいならそれで良くない? としか思えない俺。

そんな凡人と違い、彼らに見えているのは危険な未来予想図。

集まることで演算処理能力を挙げられる機人族、そして各世界の異なる環境下で積み重ねてきた膨大なデータ──それらが組み合わさることで、ナニカが起こるらしい。