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異なるルール 後篇

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

異なるルール 後篇

EHO以前にプレイしていたゲームの影響が、『プログレス』に反映されている休人も居るらしい……彼らの擬似権能は、その世界観をこちらに持ち込む仕様となっている。

「……でも何というか、やっぱりレトロな感じのゲームが多めだよな。ソシャゲとかが出る前、家庭用ゲーム機時代のものが多いか」

《思い入れの違いでしょうか。旦那様が生まれるよりも前の時代、家庭用ゲーム機の黎明期は情報の共有もアナログな方法に限られていたため、自身の力でやり遂げていき、その分だけ想いが残っているのでしょう》

「まあ、今は攻略サイトを参考にしながらプレイしたり、やっている動画を見るだけで満足する人もいるもんな。そのうえで、EHOでもそれを何かの形で求めれば……そういうことになるのかもな」

全員が全員、そうなるわけではない。

だがEHOを行う目的の中に、そうした過去の思い出を再現する……という意識があったなら、発現する可能性は充分にある。

会話をしながら眺めるのは、管理者権限で開示した『プログレス』のリスト。

量が多過ぎるので索引機能を用い、ある共通項を持つモノのみピックアップしている。

「アイテムの生成、特殊な攻撃の再現、他にもゲームシステムや……バグとか小技を部分的に反映しているな」

《現状ではどれもリソースの関係で大きなことはできないでしょう。ですが、成長すればより再現性を高められると思われます》

「……ただ、一部はプログレスに頼んでロックしておいた方がいいかもな。あるいは外からの条件付けを……」

うん、具体的な内容は言わないが、そういう方面のゲームもちらほら。

その完全再現となると、いろんな意味で悪影響が出そうだ……良くも悪くも大人向け。

まあ、最悪『騎士王』レベルの連中が捻じ伏せるとは思うけども。

何も対策を講じないというのも問題だし、マスター級になるまでは抑えてもらおう。

「この辺の『プログレス』なら、いちおう俺も使えるのか。純粋に使うというより、その対策の考察用に人形たちに試してもらった方がいいかもしれないな……」

《ですが一部は、旦那様に実験していただかなければなりませんね》

「みたいだな。『自分だけの空間をカスタマイズする』、単純だからこそヤバそうだな」

正確に言えば少し違う。

元のゲームとの差は──規模、そのゲームにおいてプレイヤーがカスタマイズするのは世界なのだ。

ある意味、今の俺みたいな状況を『プログレス』で再現しているが、世界を用意することはできず、その休人が保有する個人領域のみが対象となっている……現状では、な。