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他天の試練 中篇

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

他天の試練 中篇

初回の試練は時間切れとなったので、その時の映像を家族にお披露目。

──すでに試練を終わらせた、我が家の初代『天』持ちたちの意見を聞くことに。

「この中だと……たぶん、俺が一番簡単な試練だったと思う。『闘天』の試練は、とにかく強い敵と戦うってヤツだったんだ」

翔が口にするのは、『闘天』が証を手にするためにクリアする必要があった試練。

俺のように影法師みたいな敵性ユニットが一体現れ、それを倒す試練だったようだ。

「魔法とか特殊な職業の能力とかは何にも使わなかったんだけど、とにかく技術が凄いタイプだったなぁ。ステータスとかは『ブレイブソウル』の強化的に、たぶん全部上回っていたと思う」

「スペック的上位互換、そのうえテクニック面でも上な相手ってわけか……武器とか、その辺はどうだったんだ?」

「何でも使ってきたよ。変形というか変化みたいな感じで、最初は剣だった武器が何にでもなるんだ。ただ、それ以外には特別な効果とかは無かったかな?」

武器の変形か……それ自体は機構としていくつか組み込めるが、ありとあらゆる武器に対応しているというのは凄いと思う。

それができるなら武器の長短を調整するだけで無双できるし、そうでなくともおそらく質量の操作などもできる……ロマンが足りないが、実用性だけ考えるとそうなるよな。

まあ、EHOであれば各武器の武技やスキルによるステータスへの追加補正など、意味もあるんだが……俺の場合はそういうのも無いので、変形は単純にロマンである。

「ただ、『プログレス』とか遺製具なんかはコピーしてなかったから、オンリーワンな要素はあえてそのままにしたんだと思う。本当は技量で勝ちたかったんだけど……ダメだったから、結果はそのゴリ押し」

《坊ちゃま、おそらく技量で超えることは不可能でした。予測が正しければ、敵性ユニットにはEHO内におけるすべての戦闘データが含まれています……中には、坊ちゃまも知るあの御方も──》

「…………それは、難しいかもしれないね」

「そうだぞ、『騎士王』とか『極拳』なんかも技量で【鑓星】とか【闘神】になっているからな。権能持ちは『プログレス』の補正とか無い分、そういうのは完全な素の技量なんだよな……」

翔は【剣星】に就いているが、それはある意味将来性も加味したもの。

状況が違えば、星剣を振るう『騎士王』が就いていた可能性もあっただろう。

そんな強者たちのデータを注ぎ込んだ敵性ユニットに、能力値的に劣った状態で技量のみで勝つというのは……果たして、本当に可能な事象なのだろうか。

あるいは、それを可能にするナニカを見出す──それこそが試練の意図かもしれない。

強いヤツにより強いヤツをぶつける、超えるために何をするのか……とかな。