死天の試練二回目 その04
死天の試練二回目 その04
減っていかない敵性ユニットは、どうやら同じ方法での連続大量対処への対策だった様子……同じようなやり口はダメ、創意工夫を凝らした新鮮な対処が求められている模様。
「規格外シリーズなんて、向いている気はするんだけど……アレを完全に排しきれていない以上は、使用を躊躇うよな」
アレ、というのはある死因で生成されたアイテムを模したであろう敵性ユニット。
その名は『暴発の死銃』、名前で分かる通り装備の使用を前提とした死因である。
当時は銃だったが、敵に撃って当てれば因果関係を無視して当たった部位の装備を暴走させる仕様は変わらないはず……人型の敵性ユニットになったことでその脅威は増大。
「不壊の装備以外、当たったらどんな物でも即座に破壊だからな。規格外シリーズも耐久度がある装備だし、その辺は慎重に選んでいかないといかん」
その点、[モルメス]は非常に使い勝手がいいわけで。
本体は神器なので基本的に不壊、他のメスはそうではないが替えの効く量産品だ。
あくまでも、量産品を瞬間的に神器にするというのが[モルメス]の効果だからな。
その影響を受けたメスが使用後に壊れるのも当然、結果は元より変わらないのだ。
「まあ、それもだんだんと使えなくなっていくだろうから、また策を講じる必要はあるんだけどさ」
今は投擲による使用だけが禁じられているが、そのうち[モルメス]そのものの使用がダメになるだろう……まあうん、俺が運営側でも同じ判断をするのは間違いない。
「そうなる前に、敵性ユニットの中から見つけ出して突破しておけるといいんだが……できるか、『SEBAS』」
《やってみましょう》
再び体の操縦を『SEBAS』に委ね、結界の外での大立ち回りを開始。
肉体の限界を超えた動きを、術式で更に促すのは禁じられている。
が、そもそも俺が弱いので激しい運動で死ぬぐらいであれば許容されていた。
結果、『SEBAS』がアクロバットな動きで敵性ユニットを排除しつつ前進。
どこかに居るであろう『暴発の死銃』の擬人化を探しつつ、同じく空から捜索を行っているドローンが初期位置に戻されないよう時間を稼いでいる(俺が死ぬと戻される)。
「──今回もダメか」
《申し訳ございません。ですが、おそらく一度であれば問題ありません》
「と言うと?」
《配置換えの際に、それらの敵性ユニットの出現も調整しているのでしょう。なので、今は[モルメス]対策として出現しないようになっている……その可能性が高いのです》
「うわ、ズルい……大人しくやられてくれればよかったのに」
そんなこんなで捜索は何度も行っていものの、該当の敵性ユニットは見つからず。
……そうこうしていると、[モルメス]の使用自体が封じられてしまうのだった。