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死天の試練二回目 その09

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

死天の試練二回目 その09

有り余る魔力、秘匿された空間。

そこから導き出される、俺の今後の予定はすなわち──“検索召喚”による、魔導世界への不法アクセス。

「あの時と違って、出力マシマシな分強引に引っ張ってこれるようで何より」

《旦那様、術式の制御を行います。直視はお避けください》

「あー、死ぬもんな。了解っと」

呼び出した事象を展開する位置は、可能な限り俺から遠ざけてある。

それはひとえに、制御し切れない膨大なエネルギーの影響を少しでも遅らせるため。

死なば諸共の試練だが、今回の死因で生まれる敵性ユニットは確実に強い。

それを分かったうえで、やっている以上は最低限の保険を掛けておく。

「ドローンによる撮影もバッチリ、さあ今回は何が出てくるかな?」

俺は闘技大会にて、すでに六つの座標を把握してその一部を簒奪していた。

それらはアイスプルの奥深くで培養され、解析などが行われている。

そして今回、属性の数などから確実に他にもあるであろう座標を狙っていく。

これまでの座標から、ある程度の目星はついている──あとはそこを抉る。

「来──ッ!」

た、という二文字目も言えないままに俺は初期地点へと戻された。

何があったのか理解できない……が、その術だけは持ち合わせている。

「ろ、[ログ]……『死因:突風』。つまり吹き飛ばされた、その衝撃ってことか? 風系の座標だったわけだ」

《──解析終了。今回の座標は『非凪混嵐』という、旦那様の予想通りの場所でした》

「人間が突っ込んだら、漏れなくミキサー感覚で磨り潰されるんだろうな……ふぅ、成果の方は?」

《抜かりなく。また、敵性ユニットも同様の影響を受け、ほぼすべてが消滅しました》

風だけならそれなりに残ったのだろうが、どうやら『嵐』を冠していたからか電撃系の影響もあったらしい……死因にそれが無かったのは、それ以前に死んだからのようで。

「予想される座標の数は?」

《今回は運よく一発で引きましたが、数十ヵ所はまだ残しています。その中で、当たりはあと数個かと》

「属性数と同じぐらいのはずだしな……今ならノーリスクなわけだし、じゃんじゃん試していこう!」

それから何度か“検索召喚”を発動させたものの、たいていは失敗に終わる。

ただ、虚空ではないものの不正解の座標にアクセスするとそれはそれで効果があった。

そこはまるで宇宙空間のように真空だったため、敵性ユニット(と俺)がそこへ吸い込まれていくのだ。

正確には魔力の枯渇した空間で、魔力的な防御は何ら意味を持たない。

重力装置で粘り、時が過ぎるのを待てば敵性ユニットの大半が呑まれている。

……まあその後、残っている敵性ユニットにやられて初期化されるわけだが。

ただこれも、だんだん“検索召喚”で開いた穴の修復速度が上がって修正されている。

完全に使えなくなる前に、何とかすべての座標を見つけ出したい。

そう思いながら、仕込みをしつつ術式を再度発動させていくのだった。