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術式編纂中 後篇

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

術式編纂中 後篇

術式構築のサポートもできる、万能過ぎる執事AI『SEBAS』。

あらゆる術式の使用を許可する【試験職】との組み合わせが、抜群過ぎるのだ。

「ん? 魔法って、『SEBAS』みたいに自分で一から構築する分には何ら制限は課せられないんじゃないか?」

先ほど、『SEBAS』は許可があるからどんな魔法も構築できるといった。

だがシステムの補正が無いから自分たちで用意するのに、そこに許可の意味はあるか?

《そうですね。魔法とは術式の自動構築システム、それを手動で行う以上、恩恵はあまりございません。制限はあくまで、システムを利用する場合にのみ発生します》

「だよな。なら、意味はあるのか?」

《認識です。術式とは積み重ね、大衆の認識によって微々たるものですが強化されていくものです。そして、強力な魔法であればあるほど、その強大であるというイメージが大衆には存在します》

かつて、元『錬金王』を蝕んだ禁忌。

それがもっとも分かりやすい、大衆認識による現象だったか。

初手デバフから知ったが、上手く扱った場合はそれをバフとして使える。

火の球はより燃え盛り、回復の光はよりダメージを治す……どんな術式にも作用可能。

「ああ、そういえばそれって前に俺の術式でもやろうとしてたよな? ……魔法を真似すると、それがもっと凄くなると?」

《簡単に言ってしまうと、そうです。魔法はそれをシステムによって、魔術は個人や師弟間で。魔装はそれを継承していった者で……といった風に、積み重ねていくことで『技』の認識を強めているのです》

「なるほどねぇ……つまり、魔法としてシステム的に認められていれば、その補正効果に相乗りできると」

《その通りです。私が今行っているのは、効率化したうえでシステム的には同じ結果となる術式の構築。規模、発動時間、効果などが同じであれば同一のモノと扱われます》

……うーん、凄く緩い。

俺たちはパチモンを作っているわけだが、それをちゃんと使えればいい。

大昔の家庭用ゲーム機などでは、ゲームソフトのデータを吸い上げ、別の場所で運用するという違法な機械が存在した。

しかし、やっていることが違法だとしても吸い上げられたデータは間違いなく本物。

今回の例に当て嵌めれば、本物の仕様は弄らず重いデータを軽く整理しただけだ。

「全部を終わらせるのに掛かる時間は?」

《職業内の魔法に五日ほど、またその空いた枠に術式を組み込むのに十日ほど……》

「数が数だ、マンネリ作業的に進めたところで終わりはしないだろう。しばらくはノルマ作業としてデイリークエスト感を出しながらやっていくとしますか」

《ありがとうございます》

一千万以上の敵性ユニットだしな……アレ用の対策も必要だろう。

先の挑戦で得た属性の極致みたいなエネルギーもあるし、生産メインでやってこうか。