LNCrawler

追加確保 前篇

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

追加確保 前篇

魔獣素材を集めれば集めるほど、質が向上していく魔封獣晶。

素材を用いたアイテムの奪取をPKたちに依頼し、ギブ&テイクは完了だ。

「──そんな凄いものがあるんですね!」

「作るのに少々手間は要りますが……外側はいつでも作れますので。魔獣の素材の確保、これが一番難しいんですよね」

次の日、[ログイン]してきたオーナーであるカルマにも魔封獣晶を紹介。

中で戦っている光景を見せつつ、サブオーナーにもしたような説明をしてみた。

「なら……『EEE』の人たちにも、お願いしてみましょうか?」

「…………よろしいのですか? たしか、あそこは正規のクランのはず」

「はい、なので悪いことはしませんよ。それでも、ただ奪うだけでは得られないところに声を掛けることができますので」

「それは……その通りですね。ええ、むしろその方がいいかもしれませんね」

犯罪者クランである『AAA』の傘下、そこから少し外れた合法クラン『EEE』。

正規の手段で認められた彼らだが、裏では『AAA』とずぶずぶの関係。

名前でだいたいお察しだろう、という話だが如何せん証拠が無いのだ。

そして何より、オーナーを始めとても真面目に行動しているので強制排除もできない。

「…………誰にも言わないでくださいね?」

「? ええ、分かりました」

「実は『EEE』のオーナー、ナイトは私のお友達なんです。いろいろと私のお手伝いをしてくれて……だから、お願いしたらたぶんやってくれると思います」

「…………なるほど?」

お友達、これがどこまでを意味するのか。

関係の深さとかそういうことではなく、どこでのお友達なのか……EHO内だけ、あるいはその外側でも。

ただまあ、その辺を聞き出すのはマナー違反が過ぎる。

今聞いた情報だけでもちょっと悪さができてしまうレベルだ、口は噤むべきだな。

「でしたら、対価を用意しましょうか」

「対価?」

「いえ、この場合はお礼ですかね……魔獣の素材はとても貴重ですので、ただ譲ってもらうというのも後の関係に影響が出てしますでしょう。なので、アレを『EEE』の方々にもお譲りする……というのは?」

「! そ、それ、良いと思います! 最近、メンバーの人たちが暴れたいっていうのを、抑えるのが大変って言ってました!」

うーん、どこも同じなんだな。

というかあそこは真面目なクランのはず、まさか問題児をオーナーが一括で抑え込んでいるのか? ……凄い苦労してるよ。

「分かりました。何かご希望があれば教えてください。こちらが──現状で用意できる魔獣のリストです。それらであれば、比較的すぐに準備できますので」

「あっ、はい![ログアウト]したら確認して聞いてみます!」

「…………あまり、そういったことは言わない方がイイと思いますよ」

「?」

大っぴらにやり取りはできないだろうが、リアル側でも知人であることを教えてしまっている……事務的に連絡できるようにしているだけ、それだけなんだよ、うん(暗示)。