追加確保 後篇
追加確保 後篇
アイスプル 偽装都市
魔獣素材を『EEE』経由で獲得した。
結果、四体分の魔封獣晶が完成し……そのチェックを済ませる。
「──『天猫』、『天蛙』、『雷魚』、『保守亀』。以上が納品する魔封獣晶です……あちらのオーナーにもよろしくお願いします」
自分でテストも済ませ、少なくとも無限リスポーンにならないことを確認。
使っても大丈夫ということで、それらを橋渡し役であるカルマ(仮)に渡す。
「分かりました。あの、先に使っていいと言われているんですけど、闘技場にしばらく置いてもいいですか?」
「了承されているのであれば、よろしいのでは? こちらとしても、見れる範囲で使っていただけるのは助かりますし」
「じゃあ、みんなに連絡しますね! どんな魔獣か楽しみです!」
さっそく[メニュー]を操作しながら、この場を離れるカルマ。
俺も闘技場へ向かい、四つの魔封獣晶を設置していく。
しばらくして、闘技場に来たカルマに更なる説明を行う。
すでに新たな魔封獣晶にPKたちが挑み、その光景が投影されている──二つ分のみ。
「──四つの魔封獣晶ですが、今回は戦闘だけではございません。『天猫』、『保守亀』は条件を満たせば戦闘せずクリア可能です。ですがその分、ネタバレは厳禁なようで……中の様子は映し出せませんでした」
「そうだったんですか?」
「イベントで登場した魔獣は好戦的な個体ばかりだったようですが、そうではない魔獣もかつては居たようですね……残留思念もその影響を受け、討伐とは異なる形で恩恵を与えてくれるようです」
なお、クリア条件やら中の話を聞いてからクリアした場合、報酬の質が低下する模様。
これはユニーク系の[クエスト]でもよくある話なので、誰も気にしてはいなかった。
「カルマさんもやってみますか? 戦闘がお望みであれば、『雷魚』か『天蛙』でも構いませんが」
「うーん……『天猫』って、可愛い感じですか?」
「名前から分かりますが、空に関係する猫型の魔獣です。空を自在に駆けるため、特殊な肉球と毛皮を獲得しています……とてもいい感触でしたね」
「──行きます!」
どうやら猫好きだったらしいカルマが、魔封獣晶へ突っ込んでいく。
すでにこの説明も何度かしている……男女問わず、猫の魅力は凄まじいものだ。
「……まあ、その前に追いかけっこをして勝たないと触らせてもらえないんだけど。カルマならまあ、どうとでもなるか」
悪魔との契約者なので、その力を使えばおそらく……その分報酬は減るかもしれないけれど、彼ら彼女らにとってクリアが第一目標ではないのでそれで充分だろう。
説明を何度もして、誰一人として出てこないのが問題な気もするが。
……俺は追いかけるのを諦め、餌付けという名の罠設置でどうにかクリアしました。