死天の試練二回目 その12
死天の試練二回目 その12
ついに対アイテム特化、『暴発の死銃』の敵性ユニットを突破した。
つまりこれ以降、アイテムそのものを暴走させられる心配は無くなる。
「とはいえ、生半可なアイテムだと普通に無力化されるからな……[機源]、着装!」
これまでは壊されることを警戒し、使うことができなかった規格外ロジカルシリーズ。
もっともその可能性を秘めていた『暴発の死銃』 亡き今 ・・・ 、その力を使うことができる。
「Typeスター、[星形]展開」
前回使ったTypeラビット[月兎]とは違って、こちらに特殊な性能は無い。
シンプルに、規格外ロジカルウェポンの運用にのみ特化した仕様となっている。
「Typeランス[追槍]、接続。ある意味ちょうどいいのはこれかもな」
いろいろと始めたことで、試練は再開。
先ほどまでの死闘はすべてリセットされたいて、百体分の性能を持った敵性ユニットたちが再び千体配備されている。
そして、そんな彼らが再び動きだし俺を排除しようとしていた。
──だがそれよりも速く、俺は槍を投げる構えを取る。
「ロックオン完了──“絶対必中”」
貧弱な[ステータス]は今、装甲を身に纏うことで解消されていた。
最適な動きを『SEBAS』が行い、猛烈な勢いで槍が飛んでいく。
機械仕掛けの槍は飛んでいった先の敵性ユニットたちを貫くと、軌道線上に誰も居なくなったところで自ら軌道を曲げ、新たな標的に向けて突っ込んでいった。
敵性ユニットたちは攻撃によって排除しようとするが、それらを意にも介さず着々とキルスコアを稼いでいく。
「北欧神話の神器、グングニルの模倣版。星具が再現できるんだから、神器の方もそりゃあできるよな……まあ、エネルギー的には割とギリギリなんだけど」
《星と神、共に権能を振るうことができる存在です。どちらかがもう一方に劣るということは無く、あくまで相性のようなものです》
「対個人、あるいは集団向き……みたいな感じか。今回なら、集団戦向きなわけだ」
予め捕捉する必要はあるが、狙った相手を決して逃さない神の槍。
時間制限はあるものの、出力が桁違いなので触れれば瞬時に数を減らせる。
速度もまた同様だ。
重力の檻や無数の壁で阻もうとしているようだが、そのほぼすべてを貫き突破する。
例外は機械関連。
本物と違いあくまで機械の武器、普通の物はともかく『死天』の力で生み出されたアイテムの影響を避けてユニットを狙っていた。
「いちおうそういう対策として、ダメならダメで戻ってくるよう仕込んであるからな……よっと、戻ってきた。で、次は“千変宝珠”で電波なんかを阻害する結界を作って──もう一丁!」
真っ先に先ほど避けた敵性ユニットたちを貫き、再びそれ以外の敵性ユニットたちへ。
勝利をもたらす神器 グングニル は、本物が冠する異名に相応しい戦果を挙げるのだった。