死天の真試練 その02
死天の真試練 その02
イベント世界 闘技島 特殊空間
死天の試練、その究極版。
本来、『死天』により生成されるアイテムの性質を持った敵性ユニットを倒すのだが、数重視だったそれを質重視へ。
束ねた数が多ければ多いほど、強化されるという仕様。
数万体の敵性ユニットが束ねられた、一を運営に用意してもらっている。
「最初が結界からスタートなのは、変わらないみたいだな」
《はい。加えて、解除のタイミングはこちらから選ぶことができます。バフや技の発動など、タイミングを調整して始めることができます……逆に言えば、それをしなければならないほどの難易度です》
「それは……そうなんだろうな。他の仕様は変わらないのか?
《死因によるアイテム生成は今限定で無効、敵性ユニットも出現しません。旦那様が死亡すれば結界が再生成され、リセットされた状態で[死に戻り]されます。死亡判定もこれまでとは異なり、蘇生不可時点となります》
これまでの試練では、元より死に触れているであろう『死天』に合わせ、一瞬でも死亡判定が発生した時点で、状況がリセットされる仕様だった。
だが今回は相手がとんでもなく強いため、これまでと同じではどうにもならないと判断され、挑戦者たちが蘇生できないような状態になるまではそのまま残されるらしい。
たとえば、俺の持つ[称号]『死配者』。
死亡時も肉体を操作し、一時的に活動できるというものだが……要はこれの発動中に蘇生処置を取れば、継続して戦闘できる。
逆に俺がそういった方法を取って復活しようとしても、敵性ユニットが封印やら蘇生無効やらで無力化すれば、蘇生可能な時間を過ぎて死亡──リセットされるわけだ。
「……しかしアレ、ヤバいよな。シンプルに強そうだし、『騎士王』とか【魔王】なんかと同じレベルの警鐘が鳴ってるぞ」
さて、これから俺が相手をする超強化版の敵性ユニット。
すでにこの場に現れているソレは、直立し俺を待ち構えている。
運営がこだわったからか、その見た目はこれまでの敵性ユニットとは異なるもの。
影法師のように黒塗りな姿なのは変わらないが……なんというか、オーラが凄まじい。
「凄まじい、というかおぞましいというか。アレ、全部『死天』関連だよな?」
《おそらくは。アイテムの性質を取り込み、複数のものを操れる……といった比喩なのかもしれません》
「メタ読み、ってヤツか。まあ、あくまで依頼した時点で残っていた敵性ユニットを束ねたって仕様のはずだから、アイテムとか職業能力に影響を及ぼすヤツは無いはず……それなら何とかなるかな?」
さすがにこちらの切り札を、サクッと無力化されるのは困る。
だがそうでないなら、切り札が使える──デッキ単位で仕込んだ無数の切り札がな。