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死天の真試練 その04

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

死天の真試練 その04

初手、撃ちこんだのは『騎士王』にもある程度危険視された兵器。

それをあっさり無力化されたと思えば、認識できない速度で阿鼻叫喚の地獄が顕現。

それに対応できたのは『SEBAS』。

術式の発動を代行し、強制的に俺の座標をズラすことで回避してくれた……やはり一筋縄ではいかない。

《解析完了──複数の『死天』生成アイテムの波長を検知。どうやら一つとなったことで性能を高めているようですね》

「しかもほぼノータイムで連発可能っと。そりゃあこうなるわけだ」

それぞれ一発攻撃を放って以降、俺側はとにかく防戦一方というか回避特化。

攻撃が来たら“乱雑転移”、それを繰り返しながら距離を取っている。

移動先はランダムなのだが、飛ぶその瞬間には座標が確定しているわけで。

人知を超越した『SEBAS』がそれを読み切り、転移先を調整してくれている。

いわゆる乱数調整、というヤツだろう。

籠める魔力量や発動するタイミング、また周囲の環境がどうこうとあるらしいが……一般の休人には関わりの無い事象だな。

「かといって、反撃しようにも例のオーラがだいたい無効化するし…………創作物の定番なら、オーラは攻防一体であっても同時には使えない、なんてパターンなんだが?」

《すでに試していただいた通り、あくまでも比率の問題のようです。攻撃に集中させ、防御の割く余裕が無くなる……そういった場合でなければ突破は難しいかと》

「これまでの敵性ユニットならともかく、アイツが相手だとな……絶対知性高いもん」

こちらの転移のタイミングを読み取ろうとしているのか、攻撃にだんだんフェイントを織り込んできている敵性ユニット。

俺自身が発動していないため、任意なのか条件付きの自動なのかを推測し切れていないのだろう……そんなことを読もうとする相手が、果たして攻撃一辺倒になるのだろうか?

「[虚膨]、星剣解放──“虚心膨虐”」

高速[インベントリ]操作、通称『抜刀』でアイテムを取り出す。

その手に現れた小さな短剣に魔力を注ぎ込めば、宙に何十何百も現れていく。

大して操ることもできないそれらに、特定の方向から敵性ユニットを刺すよう命じた。

俺の意に従ってグルグルと周りを囲い、自らの刃を突き立てようとする。

「……おっ?」

それを観た敵性ユニットは、ここで迎撃の準備に入る。

オーラの色が全体的に鈍色掛かったと思えば、それらを広範囲に広げていく。

するとオーラが形を成し、短剣を模る。

ただしすべてが同一のモノというわけではなく、元となったオーラの色に合わせて毒々しかったり雷を迸らせたりと多種多様だ。

そして、俺が向けた短剣に対して発射。

短剣同士がぶつかり合い、その場で消滅していった。

「総量はともかく、オーラは掛け合わせることができると。もともとの性質と使いたい用途の二種類は確定か……というか、鈍色のヤツはなんだ?」

《いくつか刀剣の類いで生成されたアイテムもございましたので、それらの内どれかを再現したのではないかと》

死亡数が多いだけに、それらの特定も非常に困難だな。

まだまだ続くこの試練…………準備のためにも、しばらくはまた逃げ続けなければ。