死天の真試練 その06
死天の真試練 その06
限定的死者蘇生、妖刀の力で復活させた固有種による制圧。
しかしそれは、最強の敵性ユニットの前には塵芥も同然。
鍵を握るのは放たれる死のオーラ。
曰く、有限であるため吐き出させることができれば攻略可能なんだとか……うん、完全に無理ゲーらしいけど。
「まあなんだ、それぞれの『死天』アイテムにもあった攻略法を、基本的にはぶつけていけば対処できるんだな?」
《はい。本来であれば、仕様上アイテムは消耗していくはずなのですが……敵性ユニットのオーラに変化が無い以上、狼たちを闇雲にぶつけていくだけでは、状況は変わらないのでしょう》
「まあ、単純な物量戦だけだと耐久ゲー染みてくるからな。俺の後も継続戦闘タイプが来るわけだし、その辺に合わせたんだろう」
とんでもない状態になっているこの試練だが、いちおう理論上は誰でも俺の後に挑めるわけだし…………休人の中でも、トップクラスの死亡回数が必要なんだけども。
次代はどんな人なんだろう、と思いを馳せていたい気持ちもあるが、それは断念。
妖刀も無駄遣いはできないためここで終了し、[シャロウ]には撤退してもらう。
当然、自由の身となった敵性ユニットが狙うのは、同じく無防備な俺。
オーラを衝撃波のように飛ばし、俺を殺そうとし──何も無いところで消え失せる。
「作って良かった新しい盾、やっぱり基となる素材は厳選しないとな」
アイスプルを守護する結界、その術式には 遺製素材 レリック が使われている。
──そしてアイスプルにおいて、人造固有種とは(禁忌だけど)増やすものだ。
再生個体の遺製素材は質が落ちるものの、普通の魔物に比べれば遥かに勝る。
そして、その特殊性能もまた……今回はその一点のみを、:DIY:で強化した。
「『懲戒亀甲』、権能系のヤバい効果のみを打ち消してくれる盾…………まあ、それ以外は物理的に防げるものしか対処できないから使えないけど」
防御力1、ゲームでいえばお鍋の蓋ぐらいの低スペックアイテム。
だが、その特殊能力だけは凄まじい──要するに、絶対だの即死だのを否定する。
そこに『超越生者』の権能が加われば、理論上防げない攻撃は無いのだ。
ただし、その特殊能力に何らかの形で盾が触れていないと効果は発揮しないけどな。
『────』
その絡繰りに気づいたのだろう、今度は先ほどのように散弾銃のようにオーラを放つ。
俺はそれを盾で捌く……こともできず、普通に撃ち抜かれて状況がリセットされる。
「…………」
《…………旦那様》
「うん、捌き切れなかったよ」
物語の主人公などであれば、それこそ巧みなプレイングでどうにかできたかもしれん。
が付け焼刃の技術を磨いた程度でどうにかなるほど、最強敵性ユニットは甘くない。
前にも説明したが、運営が収集した情報をデータを基に構築された敵性ユニット。
そりゃあ、遠距離攻撃系のデータだって当然……対処しづらい場所ばかり撃たれたよ。