死天の真試練 その07
死天の真試練 その07
最弱にして最強の盾、権能関連の干渉のみ防いでくれる盾で死の力に抗った。
……のだが、盾に当てないと効果が無いため、プロの腕前で撃たれて普通に死んだよ。
「リセットは……それ自体は変わらんか」
これまでの試練では、死亡判定が闘技場と同じ仕様となっていた。
そのため死亡した時点で強制的にリセットされるが、今は蘇生不可まではそのまま。
闘技場など、ルールを設けた試合ではない戦い……つまり死合ならばほぼ無敵な俺。
それでも今回のように、俺を殺し切ることはできなくもない。
先ほどの場合、『死天』の力で内部から侵蝕されて強制的に死亡判定とされた。
普段ならそれでも、対応できなくも無いのだが……リセットは強制だからな。
「最強版だからな……そう簡単には行かなくて当然か」
《『闘天』、『魔天』用のデータだけでなくあらゆる集積データを使用する。運営側との取り決めは、そのようになっておりました》
「何でもありか……いやまあ、さっきは妖刀で死にかけていたのもあるけども。今回はもう、使わないかな?」
命を、その根源たる魂までもを捧げて死者の蘇生を成す妖刀。
イメージ的には、HPの総量そのものを削るような形。
回復量が減ったりレジスト成功率が下がったり、いろいろと不都合はあるのだが……休人の場合、アバターが再構築されればすぐ元通りなのであんまり気にしないんだよな。
閑話休題 デスベホマ
リセットされれば結界が展開され、その間は敵性ユニットも行動せずこちらを待つ。
この猶予を利用し、『SEBAS』と作戦会議を行う。
「『SEBAS』の言う通り、マジで難しいなこれ…………ロマンを追い求めた果てに、壮絶な末路を遂げる人ってのも、俺みたいな感じなるのかな?」
創作物ならば、何かを復活させようとして一騒動。
そうでなく現実であっても、自分の趣味に生涯を費やし……その中で、というアレ。
…………それらと比べれば、調子に乗ってロクでもない事態を引き起こした俺。
何ともまあ、周囲からの評価が恐ろしくなりそうだ……それでも貫くつもりだけどな。
「数による制圧は難しいとして、何をやれば通用するんだろうか?」
《『プログレス』による特殊性の付与、などでしょうか。それ自体が特殊な攻撃を用いるのではなく、あくまで既存の攻撃に乗せる形で『プログレス』のルールを押し付ける。これであれば、通るかもしれません》
「何でもやるだけやってみないとな……挑戦あるのみだ」
再び準備を整え、結界の外へ。
──二度目の接敵が行われる。