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死天の真試練 その16

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死天の真試練 その16

遥か彼方、成層圏辺りから狙撃銃を構えて特殊な弾丸を発砲。

影法師たちと戦いながら、それでも狙撃を防いだ敵性ユニット……だが甘い。

撃ち出した弾丸に籠められたモノ、それは魔獣の因子。

中に潜む魔獣『岳借』の力は、死のオーラすらも侵蝕していく。

「適応に特化した魔獣だし、何より本体は一時的にとはいえ死んでいるもんな……敵性ユニット自体は無理でも、かなり減ったオーラだけならどうにかできるみたいだ」

世界樹による死のオーラの吸引は、今なお続いている。

敵性ユニットは自分が使う分を濃縮・凝固することで、奪われることを防いでいた。

それでも、影法師たちとぶつかる際にはその残滓が飛び散っている。

そうしたものは世界樹に回収され、少しずつ死のオーラが磨り減っていく。

だからこそ、最低限の死のオーラしか使えない敵性ユニットに『岳借』は寄生を行う。

とはいえ、弾丸に籠められたソレは劣化したクローンから抽出したもの。

相手を変質させるわけでも、ましてや本体の復活に繋がるわけでもない。

ただただ寄生した対象から、エネルギーを吸い出すという厄介な性質なだけだ。

「あとは弾丸を切り替えて、地道に削っていくとしますか」

《『白氷』、“氷位喪白”を起動します》

《『千変』及び『万化』、“逸命専侭”を起動します》

《『覆魔殿』、権能展開。周囲の術式を魔力生物化します》

これまでに出会い、その力を模倣してきた逸脱した連中の権能が連発。

ぶっちゃけ本人たちがここまで集うことが無いので、かなり貴重なシーンだ。

あとで映像として確認するのが楽しみなのだが……今はそんな余裕は無い。

一度撃った弾丸の軌道は読まれ、すぐに対策されてしまう。

勘的なものまで採用されているのか、途中で飛び散ったり逆に貫通に特化した弾丸を放とうと、軒並み攻撃を通してくれない。

影法師たちも権能の限りを尽くし、足止めしてくれているが……足止めが限界なのだ。

やがて現状すらも学習を終え、敵性ユニットが動く──そうなる前に手を打つ。

「『SEBAS』!」

《『界樹の神子』、権能展開。エネルギー変換、及び供給を開始》

《『騎士王』、“星鑓解放”起動》

《【剣星】、“星剣開放”及び『ブレイブソウル』起動》

《【拳星】、“星拳開放”及び『デスマッチ』起動。同一存在とし、周囲を同時に収容します》

死のオーラを溜め込み、成長し切った世界樹からエネルギーを回収。

それらを『騎士王』、ショウ、そして武闘世界の【拳星】の影法師へと注ぐ。

俺では制御し切れず、術式だけでも難易度が高いため、それ専用の権能である『界樹の神子』の影法師に代行してもらっている。

影法師の中でも、特に火力の高い連中が同時に動く。

逃げることは一時的にできなくなっているので、必ずその対処をしなければならない。

鑓、剣などは俺が簡易的な物(禁忌)を用意しておいたのでそちらを装備して発動。

なお、拳は特に何も用意していない……本来は遺製具を着けてたんだよな。