第二回コラボイベント前篇 その01
第二回コラボイベント前篇 その01
イベント世界 ???
タクマから聞いた新たなイベントの情報。
それはかつての復刻版にして、新規要素として新たなタイトルが加わったコラボイベント……間違いなく荒れる、そう確信した。
「なるほど、そう来たか」
思い出すのはかつてのコラボイベント。
大手のゲーム会社が開発したゲーム、そのタイトル画面を模した転送門が複数配置されていて、触れることでミニゲームを行う。
それは普段のゲームをEHOで体験できるものに加え、EHOのアバターを用いた独自の仕様も楽しめる……一部ランキング要素もあり、激しい戦いが繰り広げられていたな。
さて、そんなイベントが始まったのだが、休人たちが中でも注目するのは今回から新たに加わったコラボタイトルの内容。
シークレットのままイベントが始まり、本番が初めての開示となっている。
前回の参加者は並ぶタイトルの差異から、新規のものに気づき──歓声を上げていた。
「『ファンタジークエスト』、『インベードガーディアン』……レトロゲー系か」
もともと前回からある五つのゲームタイトルタイトル──『モンスター&パズル』、『アイドル・ラブ・ユー』、『のんびり異世界の村』、『カードバトラー』、『ザ・ロード』とは別に、その名前があった。
前者は超王道RPG、後者は同じく王道のシューティングゲーム。
どちらも世紀単位でかつての遺物、然し根強い人気を誇る大物だ。
ナンバリングが数十にも渡っていたり、映画化されたり……人気なんだよな。
それらが今回、新たなコラボタイトルとして加わったようだ。
ゲーム好きならば必ず知っているであろう名作、俺もタイトル自体は知っている。
ただ、何というか……元祖とも呼ぶべき初代はどちらもやってないんだよなぁ。
「そういえば、前回はソシャゲだったわけだが……今回のこれについて、どういう意図があると思う?」
《…………おそらくは『プログレス』かと》
「……あっ、あーー」
俺たちと、発現者から聞いた者しか知らないであろう『プログレス』周りの事情。
強い願望を形として、擬似権能を発現することができる『プログレス』。
しかしながら、ある意味超えることができなかったもの──そう、権利関係。
強い思い入れがあるからか、創作物を対象とした擬似権能を発現させる者がちらほら。
作者などの関係者ならいざ知らず、タダの一般人が権利を保有することなどできず。
せっかく発現した『プログレス』も、一部は完全に使えなくなっていた。
その辺はマザーAIに委ねており、制限に苦しむ発現者たちのために交渉を重ねてくれていたらしいのだが……どうやら、こういった形で実を結んだらしい。
「なら……これまでの制限とか、今どうなってる?」
《イベント開始と同時に解除されました。同時に該当『プログレス』保有者にも通達、詳細な情報が送られたようです》
「おー。まあ、こればっかりは一般人の俺だとどうにもならない問題だったからな。ともあれ、上手くいって良かったよ。またいろいろと荒れそうだけど……うん、その辺はお任せしておこうじゃないか」
ちょっと似ている、やそもそも生成すらできないなど。モヤっとする要素が多かった。
今後も こういったこと けんりこうしょう が続くのか……と思う俺なのだった。