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第二回コラボイベント前篇 その13

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

第二回コラボイベント前篇 その13

ついに始まった魔王との決戦。

神器である[モルメス]と共に、一歩踏み出し──棘にその身を持ち上げられる。

「……むっ?」

「ははっ、まだまだですよ」

とはいえ、その程度で死なないのが『超越生者』の権能の効果。

死んでいる間は無敵となり、また生きていてもすぐに死んでは蘇る。

棘が刺さっている間、たしかに俺は死んでいた──がそれでも[称号]の効果により、死にながら生き長らえ声を発す。

同時に己の意思に反し──だがそれを受け入れ──腕が動き、[モルメス]以外に挟んでいたメスを投擲、あっさりと回避されたものの玉座から魔王を退かすことに成功した。

棘も時間経過から解除され、俺は地面に着地する。

体が刺し貫かれた事実も無く、万全な状態である俺を魔王は眺めた。

「珍妙なものだ。世界が変わればその理もまた違う、ということか」

「勇者様ほどではなくとも、これならば追い詰めることができるでしょう」

「奴らもまた、どれだけ屠ろうとも這い上がり挑んでくるからな……癪ではあるが、ある意味ちょうどいい。勇者の前に、貴様で試してみるとしようか」

そう言って魔王が何らかの術を唱える。

周囲に波動のようなものが広がると、俺の中で何かが機能しなくなった気がした。

「……これは?」

《旦那様──》

「そう慌てるでない。簡単な話だ、蘇るのであればできなくすればよい。蘇生封じの禁術だ、聖職者どもの蘇生はこれで封じることができたが……果たして貴様や勇者に、これが通じるかどうか試してみよう」

蘇生封じ、それはゲームにも登場しているもの──だが、本来は遥か先の出来事。

未来の先取りというか、開発陣の余興のようなものだろう。

EHOという多種多様な概念が織り交ざったゲームとのコラボ、魔王も遥か昔の低用量ゲームの限界だったスペックを遥かに超え、本来あり得た超常染みた性能を発揮できる。

「……これは驚きました。蘇生を封じる、とは勇者様をそれほどまでに警戒されていたのですね」

「? 何を当たり前なことを。我を殺し得る天敵、その対策をしないなど愚の骨頂。十二分に力を使えるのであれば、油断などせず全力で屠ってみせるわ」

「それはそれは、失礼をしました」

ゲームでは勇者が魔王の想像以上にその存在だけで弱体化を図ってきたからこそ、その策も意味を無くしてしまったわけだ……人族の希望の象徴、恐るべし。

なんて会話をしている間に、ちゃっかり術の準備を終わらせていた魔王の攻撃。

灼熱の球体が握られた杖から放たれ、俺を焼き尽くす──がすぐに復活する。

「……そう上手くはいかぬか。術は正常に機能していたはずだがな。それすらもこの一瞬で消えたか」

「無駄、とだけ。教えていただきましたし、こちらもお伝えしますよ」

蘇生封じは結局、その場限りのもの。

ゲームでも全滅すれば復活地点に飛ばされるだけだし、時間経過で治る代物──前者に類似した俺の復活には無力なわけだ。