第二回コラボイベント前篇 その14
第二回コラボイベント前篇 その14
魔王による蘇生封じの術。
既存の蘇生方法は使えなくなった──例外はただ一つ、アバターの再構築から成る[死に戻り]。
勇者がその存在だけで魔王を弱体化させていたことを知りつつ、蘇生封じを受けてもなお蘇る俺……魔王はそれでも、俺を殺し続けていった。
「──認めよう、我は貴様に敗北する」
「恐縮です」
持ち得るすべて、あらゆる術だけでなくわざわざ変身までして様々な攻撃をしてきた。
だがそのすべてが俺を殺し……それでも蘇生封じを超えて、復活する。
途中から作業染みてきて、最後には辟易としていた……それでも殺意だけは保ち、俺を殺す術を模索していた。
が、それも限界のようで。
術を編む手を停め、玉座に深く腰掛ける。
「我は殺せぬ、そして貴様には我を殺す術がある……であろう?」
「手を尽くせば」
「殺せぬ以上、我は別の道を模索せねばならない。転移も封印も通じぬ、殺し続けても健常。どうだ、いっそのこと不死の四天王を名乗り我の配下とならんか?」
「とても光栄な提案ですね。しかし、世界を救うことこそが私に課せられた使命のようなものですので。申し訳ありませんが、そろそろお開きとさせていただきたく」
わざわざ死にまくったのは、魔王の行動パターンを解析するためでもあった。
景品の解放のため、このまま配下ルートもいいがまずは討伐ルートを突き進む。
「…………いいだろう。ならば我も魔王として、全力で抗ってみせよう。勇者でない、これほどまでに弱き者を全力で屠ろうとするなど、考えたことも無かったな」
「次があれば、違う選択が取れるかもしれませんね」
「…………もうよい、掛かってくるがよい」
「そうですね。では──行きます!」
神器[モルメス]だけでなく、星具である星剣[虚膨]を装備。
即座に“星剣解放”を展開し、その手の中で一気に増やす。
正々堂々と攻める、しかし技を競い合うことなく一方的に武器を投げ続けるのみ。
魔王が纏うダメージカットのオーラも、星剣から溢れるエネルギーが強引に潰す。
体は『SEBAS』が動かし、俺はただ見ているだけ。
次々と飛んでいく神器と星剣が、膨大なエネルギーを少しずつ削っていく。
何より──防御無視の『闘匠』、そして確定ダメージの『貧弱な武力』。
あとは回復が追い付かないレベルで攻撃を畳みかけていけば──
「……屈辱だな」
「誉め言葉、として受け取りましょう」
「次は、無いと思うがよい」
「ええ、覚えておきましょう」
──再生も追いつかず、術を使う魔力も尽きた魔王。
そして一本に集束した星剣が纏う光の刃、それが魔王を貫き……戦いは幕を閉じた。