第二回コラボイベント前篇 その15
第二回コラボイベント前篇 その15
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神器と星具、それらを外から延々と投げ続ける。
そんな作業的な攻撃の果て、オーラを削り切った魔王に星具を突き立てた。
本来のスペックを発揮できないまま、魔王は体を貫かれる。
星具が秘めたエネルギーの奔流が内側から炸裂し──俺は勝利を掴み取るのだった。
「とりあえずクリアだな……マルチな方は後半時期からみたいだし、残っている要素は後回しでもイイか」
魔王討伐により、ファンクエコラボの抑えておくべき点は済んだ。
あとはアイテムを引き継いだ勇者アバターで魔王を倒すが……まあ、それは後で良い。
他のコラボはまだまだ残っているし、それらを先に済ませておくべきだろう。
そんなわけで、俺は『SEBAS』に声を掛ける。
「『SEBAS』、前からあったコラボタイトルで、何か大きな変更があったものとかは無いか?」
《大きな変化と呼べるものですと、『カードバトラー』が話題となっています。歴代の作品キャラとのバトルができるようになったとのこと》
「おおっ、それは何というか……燃える感じだな。ただ、突然覚醒とかして何でもありな展開にはならないよな?」
《デッキが途中で変更される──カードが増える、内容が書き換わると言った現象は確認されていないようです》
「……改めてとんでもないよな、それが本当に起きたら」
それはあくまでも、創作物だからこそというもの。
自分が実際に相手をしているヤツが、そういう形でパワーアップしたら非常に厄介だ。
対策はすべて無駄となり、逆に相手は自分にメタを張ったような力を得る。
しかもそのメタカードが、自分にとって一番都合の悪い時に来る……最悪だな。
幸いにして、そのような事例は確認されていないようで。
そんな理不尽ゲーを体験したいわけでは無かったし、良かったと思っておこう。
《また、一部カードに制限が入りました》
「…………だよなー」
《──『騎士王』や【倣慢魔王】ではなく。そちらは追加の強化カードが加わったようです。該当のカード保有者には、その連絡がイベント開始時に届いています》
「いやなんで!? 絶対にナーフされているものかと」
俺としては何でもありに近かった二人に関するカードは、それこそデッキに入れることすら問題になると思っていたのだが。
《お二人のカードはたしかに個としての性能は高いのですが、それでもある程度攻略する方法がございます。今回制限が加えられたものについては、コンボなどを前提とした扱いが難しいものとなります》
「……そういえば二人を主体としたデッキを使っても、上澄み連中にはことごとく負けてたもんな」
それこそ、『SEBAS』の補助があろうとも、である。
一回目は制限カードも一部緩和されていたらしいし、仕方なかったのかもな……。