第二回コラボイベント前篇 その18
第二回コラボイベント前篇 その18
多くのカードゲームの集合体、そういった性質を持つためカードバトラーという作品の関連グッズは本当に多い。
コラボということで運営側でそれなりの量が用意されたものの、それでは足らんと自作する者たちがかなりの数現れるぐらいには。
そして今、俺が挑むのはそれらの作品に登場したキャラとの仮想対戦。
……何やら痛みへの対策が必要とのことだが、何とかなるはず。
『これでトドメだ! ──『救済の聖龍ホーリーセイヴァードラゴン』でアタック! アタック時効果により、ブロックできない!』
「……ライフで──ぐあぁあああああ!」
見るからに強そうなドラゴンが突っ込んできて、俺の命を粉々に打ち砕く。
防御不可だし防御札も無効化されるし、抵抗する余地が無かった。
バトルの舞台から強制的に退場させられ、俺は再びパブリックエリアへと舞い戻る。
喰らった衝撃のままに吹き飛ばされた俺だが、誰もそれに驚かず素通りしていく。
……なぜならこの一帯、そんな現象がよく起きているから。
対戦モードを誰でもできるこの場所で、皆が挑むのは歴代の作品キャラたち。
回を重ねるごとにパワーアップし、運命的な引きで波乱万丈な試合をする謎の力。
何なら冒頭の方に出てくるヤツですら、そういうご都合主義的な力を持っている。
だからだろう、そんな力持ち合わせていない俺たちは尽く破れ強制退場させられた。
……勝っても負けてもポイントは入るからいいけども、当然勝った方が多く貰えるぞ。
「メタデッキは……無理そうなんだよな。トレードでも現実で開発されたヤツは誰も出してなかったし。EHO版で再構築しようにも完コピは難しいしな……」
勝つために手段を択ばない、それこそ一つのデッキに固執しない休人たちは、ポイントと実績(景品解放)のために徹底したメタ張りで勝とうとしている。
なお、先ほど負けた際に用いていたのは、『騎士王』デッキ。
……さらにその前も【倣慢魔王】デッキで挑み、すでに敗北していた。
俺の持つ二大強デッキが敗れた今、勝つために取れる道は二つ。
一つは敗北前提で数を稼ぎ代用の実績を解放、もう一つは──新デッキで勝利する。
「やるしか、無いのか……パック開封を!」
すでに俺の手には、各休人の[ログ]から構築される専用パックが。
前回以上に活動の幅を広げ、多くの経験をしてきたのだ……強化は確実にされる。
だからこそ覚悟を決めなければならない。
カードの情報はほぼ個人情報な以上、大々的に広めるというのも難しい……まあ、とりあえず開けちゃいますか!(思考能力0)