第二回コラボイベント前篇 その21
第二回コラボイベント前篇 その21
ザ・ロードの新要素──レースモード。
いくつかの技と乗り物を駆使して、頂点を目指すというもの……だがその前に、仕様の確認のためタイムアタックを選択する。
「コース周回については『SEBAS』に任せるから問題無いとして、使える技の方だよな…………数が多いな」
本来の休人よりも、擬似的にとはいえ就職している職業の数が多い俺。
そちらで条件を満たした技を、今回使うことができる。
なお、武技や魔技とも基本的に条件は同じとなっており、属性やら発動位置や対象が似ていればだいたい同じ技だ。
それでも職業は武技や魔技よりも効果の幅が広いため、様々な技が使用可能となっている……ただし、上級職や最上位職はほとんど無いので、基本は低性能なものばかり。
「性能が低いヤツはその分CTが短く設定されているし、使い方次第じゃCT長めの強力な技でも相殺できるからな……その辺も考えながら組み込んでいかないと」
まずは初心者モード、組み込める技は全部で四つ。
攻撃か防御か移動か(デ)バフか、それを選んでいく必要がある。
「『SEBAS』、何か情報は?」
《タイムアタックですが、加速だけを組み込めば良いというわけでは無いようです。どうやらコースには干渉可能で、ギミック次第でコースのショートカットが可能なようです》
「マジか……どれくらいだ?」
《本来は1分ほど掛かるコースを、十数秒で移動できる。そのような組み合わせもあるようです》
そりゃあ何とも……タイムアタックの意味が無くなるな。
まあ、レースでやろうとすれば妨害が入るだろうからできないはずだが。
《ですが、特定の種類や属性で統一することで発動するボーナスのようなものもありますので、決して一つに特化させることも悪いことではございません》
「……そのうえ乗り物もあるんだよな」
《はい。乗り物の場合、生物を選ぶとその生物由来の技も使用可能です。ただし、技の枠は共有となっています》
「じゃあ、無機物の方は何も無いのか」
《そちらも一部の、無機物系の魔物であればございます。なお、生物であれば支援系の能力、無機物でも修理系の能力が技として使用可能です》
ちなみに、鑑定スキルだと何ができるのかと調べてみたところ、自分の状態や相手の技などを一部調べられるらしい。
妨害を受けた際の対処法や、相手がどんな技を使いそれにどう対処するのか、鑑定スキル由来の技だと部分的に分かるそうだ。
「うーん、生産職ばっかり解放されているわけだし、とりあえず無機物で。技も一つはその支援にするとして……後はお任せにしてもいいか?」
《畏まりました》
それから何度かコースを試し、最適な技の組み合わせを選択。
改めて、他の休人たちと行うレースモードに挑むのだった。