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第二回コラボイベント前篇 その14

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

第二回コラボイベント前篇 その14

レースゲームは策謀の連続。

自他の技の把握、位置関係、そして誘導などなど……上手くやれば他の人の技を誘発させ、妨害を行わせることだってできる。

俺が今回選んだ技は、そういったことに向いたものばかり。

……職業系で解放される攻撃系って、どれもCTが短い分威力が低いからな。

「さて、“隠蔽”と“望遠”を再起動っと」

他の参加者に攻撃をしてもらった時、CTが終了していた二つの技を再発動。

姿を晦ましロックオンから外れ、本来捉えられない視界の先の光景を確認する。

映し出されるのは上位陣の苛烈な争い。

すでに何度かレースはやっているのかもしれない、そう思えるぐらいに計算されたテクニックでそれぞれの干渉を凌いでいる。

そのすべてを余すことなく、“望遠”越しに『SEBAS』が観察していく。

──すべては技のテンプレや上手い組み合わせなどを、網羅するため。

ある程度は[掲示板]にも挙がっているようだが、やはり生の情報の方が価値がある。

そして、トップ陣のそれはやはりこれまで見ていたものとは違うハイレベルなもの。

昔のレースゲームに、アイテムによる一発逆転が可能なものがあった。

アレは順位が低いほど強力なアイテムが出ていたが……このゲームのレースは違う。

ランダム要素など無く、文字通り敵を知り己を知れば百戦危うからず。

コースや乗り物、そして休人自身の傾向などから未来を演算する。

…………なんてガチ勢でも難しいことを、『SEBAS』がやってくれているわけだ。

俺? よく分からないので普通にレースを楽しんでます。

「四つ目──“小壁”」

そんな中、俺はUIに表示された『!』を見て最後の技を発動させる。

それとほぼ同時に、後方で爆発が発生──宙に浮かんだ壁がそれを阻み、俺は無傷。

「“小壁”、“小壁”、“小壁”……」

同じ技を連発。

先ほどと同じように、壁が一瞬だけ展開されるとそれとほぼ同じタイミングで攻撃が着弾、俺への影響を無効化していく。

普通ならできない……が、この技にはかなり玄人向けのテクニックが存在した。

発動範囲、及び時間を最小にすることでほぼ無限に使うことができるのだ。

まあ、デバフ系の技を喰らえばCTを引き延ばされる、なんて攻略方法もあるが。

なお、その場合は“補強”でどうにかできるらしい……策は割と綿密なのだ。

◆   □   ◆   □   ◆

結果、順位は4位に終わることに。

アレから一人は抜くことができたが、やはり上位は俺みたいなヤツにも対応できるテクニックを持ち合わせていた。

……たぶん下級部門でなくともやっていけるのだろうが、上位に立てばそれなりに稼げるから居残っている連中かもしれない。

あまり推奨されない気もするが、まあ人それぞれだ。

手堅くやるか一気に稼ぐか、あるいは技が四つの方がやりやすいというのもあるかも。

この後は上級、それから最上位コースに挑戦する予定だ。

……一つ前のレベルで、4位を取らないと上にいけないのが辛いんだよな。