第二回コラボイベント後篇 その04
第二回コラボイベント後篇 その04
コラボエリア ファンクエ 魔王城i
放置に最適なユニット。
魔王ルートを解放した休人の中でも、そちらを選ばなかったか[ログイン]していない者たちのコピーが魔王として君臨した。
その中でも、きちんと能力に縛りを設けていなかった者たちが居り、魔王というかレイドボスとしてのアルゴリズムが加わった結果として、勇者たちを屠り続けているらしい。
「──なるほどねぇ、こりゃあ厄介だ」
『…………』
現在、俺は自前のアバターで魔王城に乗り込んでいた。
いろいろ端折っているのか初期地点は玉座の間の前、開けば中に魔王役が居る。
そう、魔王役だ。
いちおう本来の魔王も出るのだが、それは別のモード──後半からのレイドモードにおいて、魔王か魔王役か挑む相手は選べる。
俺は件の魔王たちを調べるため、あえて魔王役と戦えるモードを選択。
人数に応じてレイドボスとしてのスペックは落ちるものの、それでも通常以上の強さ。
分かりやすく言えば、本来の休人+魔王としての補正(+挑戦者の人数補正)だ。
……その中で問題となっているのが、魔王としての補正である。
「単純な能力値の強化だけじゃない。魔王としての補正って、根幹的な部分からの強化になるのか……うーん、厄介」
たとえばスキル、最大値はだいたい10で最上位職や『プログレス』、はたまた祝福などで限界突破するのだが……魔王役はその限界突破レベルの補正が掛かっている。
まあ、たしかに【倣慢魔王】やレベル縛りで挑む魔王を想定して考えれば、それぐらいの強さの差が必要なのかもしれない……が、想定以上に強いようで。
現在俺が戦っている魔王もまた、おそらく補正がヤバいタイプ。
……全方位から降り注ぐ高火力の術式、普通なら長持ちしないはずなのに止まらない。
《旦那様、ご報告が。休人たちからのご意見が多く出たため、修正が入るようです。ユニットたちの内、制限が掛かっていないものについては一時的に停止。休人たちに能力使用を確認させるようです》
「無難っちゃあ無難か。ただ、これについてはどうなるんだ?」
《先ほど、その発表がされた時点で新規の受付ができなくなりました。このユニットについては、そのままの仕様となります》
「……へぇ、そりゃあいい。なら、魔王級の休人とやってみるとするか」
おそらく術式はずっと続く。
魔力の回復と術式の効率、あとそもそもの総量などが強化された影響だろう。
とはいえ、倒せないわけでは無い。
術式には術式で対抗するということで──お願いします、『SEBAS』先生!