第二回コラボイベント後篇 その06
第二回コラボイベント後篇 その06
コラボエリア ファンタジークエスト
魔王役の休人(NPC)ユニットと対戦。
魔操師タイプの相手に、『SEBAS』が見事な戦いを見せた。
倒し切ることはできなかったものの、与えたダメージの総量が後半イベントで求められるポイントなので別に構わない。
「……さて、戻ってきたか」
まずはUIを展開、一度目と同じように擬似レイドに挑むための画面を確認。
特に何も変わらなかった、本来の魔王か魔王役かを選ぶのみ。
「こういう時、プレイヤーが居た状態だろうとアップデートしているのは怖い気もするけどな……こう、バグとか起きないのか?」
《問題ないでしょう。旦那様もご存じの通りですが、イベントなどはあくまで運営側が後付けした理のようなもの。その部分のみを修正しているので、通常通りの活動については影響が起きづらいのです》
「そういうものか……今は、問題の無い魔王役だけが選出されているんだよな?」
きちんと設定していた──闘技島で行われる決闘などでユニットが使われる──者については、意図せず情報が露呈しないということでそのままと聞いていたが。
《はい。予め能力に制限を設けられていたユニットのみ、出現する仕様です。[掲示板]でもそのようになったと……残念ながら、発覚してしまった情報については隠蔽することはできませんが》
「まあ、それは仕方ないだろう。でもまあ、能力が制限されているからって、そんなに弱体化するわけでもないんだろうけど……あのユニット、とんでもなかったな。アレでどれくらいだったんだろうか?」
《……お知らせしますと、先ほどのユニットはおそらく制限が掛かっていたユニットと思われます。使用していた術式から想定される能力が、噛み合っていませんでした》
「…………アレでかー」
どうやら上級職の純魔(魔操師を前提とした職業)ビルドだったらしいが、職業能力らしき攻撃や異常な部分が無かったとのこと。
つまり、アレは魔王補正という理不尽な強化でのみ賄われたスペックということ。
……複数人推奨と画面に表示されているのは、伊達じゃないというわけだ。
「ならもしそうなった時は、魔王補正がどれほどなのか……あと、擬似レイドとして稼げているダメージ量だな」
《魔王補正はまだデータが不足しており、断定はできませんが……擬似レイドにつきましては、すでに情報が上がっています》
「……これか。えーと、魔王役の休人の合計レベルで決まるのか。で、縛りがある分だけマイナスされていくと」
全力全開とそうじゃないのとでは、たとえ合計レベル(種族・職業・スキル)が同じでも相当強さに違いが生まれるだろう。
そういった差の分だけ、倒せたとしても制限が入るわけだ。
……俺が仮に魔王役だったとしても、全然挑戦者は現れなかったんだろうな。