第二回コラボイベント後篇 その08
第二回コラボイベント後篇 その08
コラボエリア ファンクエ 玉座の間前
魔王への挑戦は、四人までが推奨らしい。
元より魔王を討った休人たちのアバターは誰も彼もが上澄みばかり、挑むのであればその少ない人数で弱点を突く必要があった。
「──というわけで集まってもらったわけだが……風兎?」
『なんだ?』
「……誰も来てくれなかったか」
『話はした。だが、どのような者かをまずは私が見ておかねば。問題が無ければ、民たちは一人ずつ参加することになるだろう』
頼もしいメンバーを紹介するぜ!
一人……一匹(?)目は星獣の風兎!
アイスプルに住まう魔物たちを統べる、親分的ポジションのドルオタ兎だ!
「で、その穴埋め要員ってことになっちゃったが……大丈夫か、エクリ?」
「問題ありません。創者様の望まれる支援を完璧にこなしてみせましょう」
二人目はエクリ!
特注の少女型人形、その中には人造の遺製素材である核が用いられており、固有種由来の能力を使うことができるぞ!
「そして…………ギーフ。えーと、来てくれたのは嬉しいぞ。ただ──」
「お父様、ご安心ください。代わっていただいただけですわ」
《旦那様、施設は問題なく稼働しています》
「……ならば良し! 期待しているぞ」
三人目はギーフ!
エクリと同じく、遺製素材を核として作られた特別な人形!
異なる性能を発揮するぞ!
「これからこの先に居る魔王と戦う。冒険世界の【倣慢魔王】ほど理不尽な存在ではないが、油断ならない相手だ。気を引き締めていくぞ」
『ああ(はい)!』
ということで、準備を整え作戦を話してから中へ突入。
待ち受けているのは本来のこの城の主、魔王様が玉座に座りこちらを見下ろしていた。
「来たか……」
「討たせてもらいますよ」
「……仲間を増やしたようだな」
俺と戦った魔王として、目の前の魔王は存在していた。
……それはつまり、情報は今後に反映されていくということ。
「同じ手は通じぬと思え……あの復活も、必ず暴いてみせよう。伝承に聞く勇者の復活を彷彿とさせるアレを封じられるのであれば、我の勝利は確定するのだからな」
『……おい、貴様のせいで勇者とやらが大迷惑では無いか』
「ま、まあ、何とかなりますよ……たぶん」
ただ、考えれば考えるほどある種やっていることは同じだよな、とも思う。
勇者が神様パワーで復活するのに対し、休人たちは運営の補助で復活しているだけ。
その原動力に違いは有れど、やっていることは共に再構築に近い。
もし俺が敗北し、勇者が討伐に来て負けた世界線があったら……それはもう地獄だな。