第二回コラボイベント後篇 その09
第二回コラボイベント後篇 その09
風兎、エクリ、ギーフと共に魔王に挑むことになった。
再び対面した魔王は俺を覚えており、前回以上の苦戦が約束されている。
「……来ます」
「まずは、もてなしを受けてもらおうか」
指を鳴らすと現れる三体の怪物。
巨人、人より大きい悪魔、猿染みた悪魔、三体の怪物たちが咆哮を上げた。
それに対し、こちらはまず確認を取る。
指に挟んだ[モルメス]と同期された擬似神器、後者をすべて“必射的中”を用いて投擲し──弾かれた。
「……無粋な」
「なるほど……では、私は巨人を。エクリはあの大きい悪魔を。ギーフは小さい方を」
『おい』
「風兎は魔王をお願いします。私を覚えている以上、小手先の技は通じませんので」
それを理解しているからこそ、溜め息を零すだけで作戦を否定はしない風兎。
先ほど行ったのはギミックの有無、しかし投擲されたメスは物理的に弾かれている。
要するに、三体の怪物を倒さずとも魔王を討つことはできなくもないわけだ。
……あるいは彼らを利用する、なんてやり方もありなのかもしれない。
《注意点として、魔王以外にダメージを与えてもそれらはカウントされません。本来ソロで挑む魔王に対し、複数で挑んだことへのペナルティのようなものです》
「二代目以降は徒党を組んでたんだけどな」
『────!!』
「“ 防構 ガード ”、そして“死偲侵中”っと」
ともあれ、各自俺が頼んだ相手の下へ向かい戦闘開始。
巨人がこれまた巨大な棍棒を振り回してくるので、それを『 懲戒亀甲 ターディナ 』で防御。
武技を発動しその場で踏ん張り──死亡。
しかし『超越生者』によってその場で即座に復帰、同時に展開していた術式が作動。
死という本来は重い条件により、俺を殺した相手に同等の固定ダメージを与える。
……のだが、特に苦しんだ様子もなく、再び棍棒を振り回す。
「どういうことだ?」
《呪いや固定ダメージへの耐性、何より生命力が膨大なのでしょう。 術式 それ 自体が機能していても、削った量が少なければ反応も相応にしかなりません》
「……ふぅ、やるしかないか」
なぜ俺が巨人を相手取ったのか……それは俺がこの巨人を知っているから。
それはそう、なんぜファンクエに登場しているからな。
他の悪魔たちが魔法を駆使する中、この巨人だけは物理一辺倒。
それはそれで厄介だが……魔王が魔法で蘇生を封じようとしていたのでそれを警戒。
それに物理攻撃とその追加効果のみなら、『懲戒亀甲』と『超越生者』のコンボで無力化することが可能……呪殺が通じなかった以上は、倒すために工夫が必要そうだけどな。