第二回コラボイベント後篇 その15
第二回コラボイベント後篇 その15
コラボエリア ザ・ロード
アイスプルで、対魔王の感想を風兎と語り合った。
そして今後の予定も話し……とりあえず、住民と挑む許可取りは得る。
それから最初に行ったことは、言うまでもあるまい。
緊急の連絡を『SEBAS』から受けたからこそ、最初はファンクエだったのだ。
それが無かった場合、風兎が望んだ通りになっていた……というかなった。
すでにアイラブコラボの後半イベントに挑み、それを終わらせている。
「まさか、ファンサをしてもらえるとは……風兎が失神しちゃってたな」
お陰で上機嫌になっていたし、多少の御目溢しは貰えるだろう。
そんなノリで様々なコラボを攻略し、今はザ・ロードとのコラボに挑戦中。
「何でも有り部門……ここでも来たな」
これまではある程度レギュレーションが定められていた、ザ・ロードのレースモード。
後半に入り、その制限が失われたほぼ何でもありなレギュレーションが登場した。
技だけはザ・ロード仕様なものの、使える数は無制限……『プログレス』別途使用可。
そして乗り物も何でもあり──何なら、人が走ることすらOKというとんでもルール。
「……まあその場合、独りじゃなくて誰かに負ぶさる形になるんだけど。協力プレイ、になるのかねぇ?」
『…………キュイ』
「まあ、うちも協力プレイってことになるからな……頼むぞ、[ラヴィンド]」
アイスプルの住民、風兎に憧れを抱く嵐の兎──『暴風嵐兎[ラヴィンド]』。
今回、俺はそんな[ラヴィンド]に跨り参加することになった。
……大きさの関係で、『プログレス:イッスンボウシ』を使用しての搭乗である。
当人もとい当兎とは、活躍を風兎に見せるという取引で応じてもらっていた。
「俺については気にしなくていいから、思う存分走ってくれ。妨害も入るだろう、そっちについてはこっちで対処しておく」
『……キュー』
「『SEBAS』も居るからな」
『キュッ』
アイスプルの住民なので、『SEBAS』の頼もしさは分かっている。
俺との協力プレイに頼りなさを感じていたようだが、そちらは大丈夫なのだ。
前半同様、カウントダウンと共にレースは始まる。
あの頃との違いは走者たち──その大半が自前の機械か従魔。
休人たちも多くの経験をこの世界で積み、様々なものを得てきた。
ここに居る者たちはその中でも、速度に自信のある者たちばかりだ。
「……ただ、速度ってのは単純に速さってことだけでも無いけどな」
『キュ?』
「お前さんが風兎に勝てない理由と同じだ」
『! キュキュッ!』
怒ってはいない、むしろやる気になってくれるのが風兎信奉者の[ラヴィンド]。
単純なかけっこであれば、アイスプルの中でも最速なのがこの兎だ。
しかしレースとなると違う、風兎がその場合一位となる。
その理由はすでに聞かされており、特訓という目的も参加要因の一つだ。
3、2、1、とカウントダウンは進む。
そして0になった瞬間、多くの者はいっせいに行動を開始する──周囲の者を蹴落とすべく、妨害を取る形で。