第二回コラボイベント後篇 その19
第二回コラボイベント後篇 その19
コラボエリア カードバトラー
風兎に[ラヴィンド]の活躍を報告し、連絡を終えた。
そして、次に向かうコラボを考え中だ……カードファイターは修羅の国らしい。
「……割とガチで挑んだのにな」
《今回はカードに恵まれませんでしたね》
「『SEBAS』が想定する最悪を突き進んでたもんな。手札事故、ハンデス、そして相手は最高の状態……いやー、行けると思ったら無力化されるのマジで辛い!」
そんなこんなで、後半は定期的に開催されるようになったカードバトラーの大会。
意気揚々と挑んだ俺を待っていたのは──容赦のない強者たちによる洗礼。
大会はトーナメント方式ではなく、カード大会でよくある勝利数による勝ち抜き。
……そのすべてで負けている辺り、単純にデッキが弱いのかもと思ってしまう。
「試してみた時は凄かったのにな……なんでこんなに違ったんだろう?」
《……おそらく、カードゲーム作品によくある運命力、というものかと。それらしき情報が挙がっています》
「……ご都合主義じゃん」
創作物における都合の良い流れ、それが起きやすい現象を運命力と呼ぶ。
現実では当然存在しない、がこのコラボ空間は創作物に片足を突っ込んでいる。
前半ですでに、創作物のキャラたちとプレイすることができ、彼らがあまりにも都合よくカードを引いてくることについて、休人たちもいろいろと考えたのだ。
そして、運命力に行き着いた。
そんなバカなと突っ込む者も最初は多かったのだが、今では少数派となっている。
有識者、というか検証班が検証してその存在は確かなものだという報告を上げたのだ。
ただし、作中キャラが100だとすると、俺たちの限界はせいぜい10ぐらいらしい。
「その差で勝とうとすると、ガチ勢のメッタメタなデッキレベルの尽力が必要になるわけなんだよな……って、そうじゃない。つまり俺の運命力、低過ぎ! ってことか?」
《対人を想定する場合、相手の運命力を考慮せねばなりません。おそらくは、その点を考慮しなかったからでしょう》
初期手札がダメだった時、相手に徹底的に妨害された時……そういった様々な状況を想定し、『SEBAS』が組んだデッキ。
事前に人形たち相手に使った際は、猛威を振るい俺を大変満足させたのだが……今回、それがまったく無かったんだよな。
《旦那様──》
「……いやまあ、そうなんだろうな」
いろいろな適性に乏しく、一部上級職に就けたとしても十全に使えなかったりする俺。
それがもし、カードバトラーの運命力にも関わるなら……そういうことかもしれない。
「こう、俺にピッタリな種族とか色とか、そういうのがあるかもしれないな。ルリ……というかアズルなら宝石とか幻獣で、ショウはヒーロー系かな? マイは間違いなくモフモフだし…………俺はなんだろう」
他の人は、その辺をきちんと済ませて参加したに違いないのだ。
……そう思いたい、そうじゃないの全敗急に事故を起こして負けたと思いたくないな。