第二回コラボイベント後篇 その20
第二回コラボイベント後篇 その20
イベントエリア
創作物だからこそ許される、現実に在ってはならないだろう概念──運命力。
カードバトラーのコラボエリアにおいて、それが猛威を振るっている!
「まあ、デッキについては運命力(仮)が介在する余地の無いものを作ろう。うん、ある意味ルリ対策を応用できそうだし」
一度目のコラボ時に手にしたデッキで、実は何度かプレイしているのだ。
……結果は言うまでも無く、何なら今回の大会みたいな散々な結果に終わるのだが。
そんな時、対ルリとして構築された計算され尽くしたデッキを使うわけだ。
ぶっちゃけルリへのメタが徹底されているため、他の使い方がまったくできない代物。
……何なら勝つことよりも、長く続けることが目的になっている感じ。
ワンターンキルが横行し過ぎたため、凌ぐことすら称賛されるレベル……ラスボスか?
「それにしても、運命力なんて実在するんだな……どういう理屈なんだろう?」
《いくつか[掲示板]にも説は挙げられておりましたが、少なくとも休人たちが来た後。何より『プログレス』が出現した後だろうという意見が多かったですね》
「……あー、あのいろんなタイプがあるヤツか?」
コラボアイテムとしてカードが手に入るようになって、しかしそれを【召喚士】などでは上手く使えない……そんな問題を解決するように現れた『プログレス』。
形態は多様で、アニメで使われるグッズを模したものだったり、現実で使われるプレイマットを模していたり、無形──職業という形で存在するものもある。
だがそれらは同じ共通点──『カードバトラー』のカードに対応し、そのルールに準じた仕様で扱うことができる、という法則性を有していたのだ。
《加えて、『カードバトラー』の文化が休人によって広められています。知られる、認識される……これらが影響しているのかと》
「新しい 理 ルール 、ってわけだ」
各世界、それぞれで何らかの分野を発展させるような理が存在する。
それらを害するようなものならば、人々もそれを拒むだろう。
しかし『カードバトラー』は、カードを使うことを前提としたルール。
休人たちもそれを当然としているし、『プログレス』も規定外の仕様にはならない。
その中に運命力という概念があって、多くの休人がそれを知っている。
本来創作物の概念だ、現実にあるソレに運命力なんて無いと分かっているだろう。
それでも、もしもと……この世界ならばと願う者も居る。
その願望を『プログレス』が、そして世界が受け入れたならば……というわけだ。